これからのビジネスに必須な人材
クリエイティブマーケター
これからチャンネルやアカウントをゼロから立ち上げていく場合に、質の高いコンテンツも大切ですが、SNSのアルゴリズムによってはフォロワーとの関係性を重要視する場合もあるため、一定数のフォロワーも必要です。ここでは、マーケティング心理を活用して、手軽にフォロワーを増やす方法を解説します。
フォローされない理由
SNSマーケティングで失敗するケースは以下のような要因に起因することがあります。設定した目標に到達していない場合は、下記の項目についてチェックしてみましょう。SNSマーケティングの成功には計画性、正確性、対話、コンテンツ品質、戦略的なアプローチが必要です。失敗を避けるために、戦略の検討と改善を継続的に行うことが重要です。
- 1)ターゲットオーディエンスの誤認識
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ターゲットオーディエンスを正確に理解せず、誤った人々にコンテンツを配信することが失敗の一因となります。ターゲットオーディエンスの興味、ニーズ、行動パターンを明確に把握することが重要です。
- 2)不適切なトーンやメッセージ
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ソーシャルメディア上でのコミュニケーションは独自のトーンやスタイルを要求します。不適切なトーンやメッセージが選択された場合、ブランドの信頼性を損なう可能性があります。
- 3)コンテンツの質の不足
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退屈な、付加価値の低いコンテンツはフォロワーの興味を引きません。魅力的で共有価値のあるコンテンツの提供が必要です。
- 4)不正確な情報の拡散
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誤った情報やフェイクニュースを拡散することがSNS上での信頼を失う原因となります。情報の正確性と信頼性を確認することが重要です。
- 5)適切なコミュニケーションの不足
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フォロワーや顧客との対話が不十分である場合、コミュニティ感や顧客関係の構築が難しくなります。フォロワーとのコミュニケーションを怠らないようにしましょう。
- 6)適切なプラットフォームの選択
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全てのソーシャルメディアプラットフォームが同じではなく、ターゲットオーディエンスに合ったプラットフォームを選択することが重要です。誤ったプラットフォームでキャンペーンを実施することは無駄な費用と労力を浪費することになります。
- 7)コンテンツカレンダーの欠如
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コンスタントなコンテンツ提供が不足している場合、フォロワーの興味を維持できず、成果が得られないことがあります。コンテンツカレンダーを作成し、投稿スケジュールを計画することが重要です。
- 8)無計画な広告支出
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ソーシャルメディア広告を過度に支出しても、効果がない場合があります。効果的な広告戦略を立て、広告の設定を最適化することが必要です。
- 9)データ分析と改善の怠り
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キャンペーンのデータ分析を怠ると、問題を識別し改善する機会を逃すことになります。データを活用して戦略を最適化しましょう。
マーケティング心理とは
“限定品“と聞くと購買意欲が高くなったり、負けているチーム側を応援したくなる心理が働きます。これは、人間が持つ心理的な傾向であり、世界中で研究がされた結果、幾つもの行動パターンがあることが判明しています。これらの行動は、残念ながら自分自身でコントロールすることが難しくなります。ここでは、代表的な行動心理の解説とマーケティング戦略に活用できる具体的な手法をご紹介します。
返報性の原理
人は無償で施しを受けた時、何かしらのお返しをしなければいけないという心理が働きます。これを「返報性の原理」といいます。
旅行に行った友人からお土産を渡されたら、自分が旅行へ行った時にその友人へお土産を渡す行為などです。お返しする対象物は頂いた対象物に比例します。いいね→いいね、コメント→コメントで返されます。
- ◼️ “いいね“をする投稿の探し方
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ランダムに“いいね“をしてフォロワーを増やすよりも、ビジネスにつなげるのであれば、ターゲット層を狙う必要があります。そのためには、アカウントを選抜する必要があります。最もシンプルな方法は、自分と同じカテゴリーに関連するキーワードを検索して、類似したアカウントを見つけることです。
さらにSNSによっては、アカウントをフォローしている人のアカウントを見ることができます。先ほど検索したアカウントをフォローしているフォロワーさんも、類は友を呼ぶ構造になっているので、あなたのカテゴリーに興味や関心が強い可能性がありますので、“いいね“をされることは、相手への承認欲求を満たす行為になります。念のためプロフィールを先にチェックしてアクションするようにしましょう。
- ◼️ 1日に行う“いいね“数
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“いいね“を短時間で大量に実施してしまうと、運営会社からスパム行為だと判断されて、サービスが一時停止状態になります。そのような行為が連続して発生すると、あなたのアカウントの価値が下がってしまい、自分が投稿した内容が発見タグや検索にヒットしにくい状態になり、最悪の場合、アカウントが削除されます。SNSでそれぞれ一時停止される目安をご紹介します。
SNS 上限の目安 Instagram 1日1000以内、1時間あたり40以内 Twitter 1日1000以内、1時間あたり200以内 YouTube 特になし TikTok 情報なし 制限がかかったしまった場合は、しばらくアクションしないようにしてください。24時間以内には利用可能になることがほとんどです。また、SNSによっては申請をして早期解除ができる場合もあります。
一人の相手に対して毎回“いいね“をすると、効果は高まりますが、フォロワーが増え出すと継続することができなくなります。これまで毎回“いいね“があったのに相手があなたをフォローした途端に“いいね“がなくなると、かえって反感を持たれることになるので、“いいね“をする頻度はコントロールしてください。
- ◼️ 投稿に“コメント“する
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コメントをされたら投稿者に通知が届きます。コメントは文字を入力したり考えたりする手間がかかるので、“いいね“よりもアクション数が少なくなります。そのため、投稿者の目に留まりやすく、何度もコメントをもらえると親近感を抱くようになります。このような心理状態をザイオンス効果と言います。
ザイオンス効果(単純接触効果)
ザイオンス効果とは、繰り返して接触する回数が多いほど、人は好感度が高まるという行動心理学です。単純接触効果ともいいます。
何度も“応援コメント“を繰り返すことによって、コメントをしてくれるアカウントに対して親近感を持つようになります。返報性の原理とザイオンス効果のミックスによって、あなたのアカウントをフォローする可能性が高くなります。
- ◼️ コメントの内容
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コメントは、投稿内容についての感想や感謝の気持ちを伝えるようにしてください。
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- ◼️ 1日で行うコメント数
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“いいね“と同じように短時間で大量に実施すると、スパム行為と判断されて、アカウントが停止状態になります。SNSの上限について確認しておきましょう。
SNS 上限の目安 Instagram 1時間あたり15以内 Twitter 1000以内 YouTube 特になし TikTok 相互フォローのみ可能、制限情報なし もしアカウントに制限がかかったしまった場合は、同じようにしばらくアクションを行わずそのままにしておいてください。問題がなければ、再びコメント機能を利用することができます。
- ◼️ コメントをされた場合
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投稿が増えてくると、フォローしていない相手からコメントが届くようになります。そのような場合は、なるべく早いタイミングでお礼のコメントをしたり、“いいね“などのリアクションをするようにしてください。反応が早ければ早いほど、良い印象になります。
また、同じような目的のためにコメントをしている可能性もあります。コメントを返す前に、必ず相手のアカウントをチェックして、安全性や投稿内容を確認してください。
初頭効果
一番最初に受けた第一印象は変わることがないことから初頭効果と呼ばれており、一番記憶に残りやすくなるため、後から印象を変えることは倍以上の労力が必要になります。
例えば、最初に挨拶した際にあまり話さず目も合わさない状態であれば、暗くてあまり好まれていないイメージがついてしまい、次回会った際にもそのことが残っているため、本当は体調が悪かっただけかもしれませんが、第一印象が根強く記憶に残ってしまいます。
初頭効果はSNSやYouTubeでも同じように働くため、写真や画像、動画においては表情やテンションなどによって視聴者が持つ印象も定着してしまいます。自分たちにとっては初回ではなくても、初めて見る方も大勢いますので、油断しないようにしましょう。
- ◼️ フォローバックの判断
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ターゲット層になる年齢や性別、職業等であることが判明した場合は、こちら側からフォローをしていきます。フォローされた側には通知が届きますので、どのような人がフォローしてくれたのかチェックされます。アカウントを最初に見た印象でフォローするかどうかに大きく影響されます。
- ◼️ 1日で行うフォロー数
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返報性の原理によって、フォローをすればフォローバックされる確率は高くなります。そのため、フォローを乱発してしまいがちですが、やりすぎるとスパムと判断されてしまいます。それぞれの上限についてご紹介します。
SNS 上限の目安 Instagram 1時間に200以内 Twitter 1日に400以内 YouTube 1日に75チャンネル以内 TikTok 連続して150以上 制限がかかってしまった場合は、しばらくアクションは起こさずにそのままにしておいてください。一般的には24時間以内に再利用することができます。
- ◼️ フォローするアカウントの選び方
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1)運営会社がオススメするアカウント AIが相性のいいアカウントを紹介してくれます。そのアカウントをフォローすると、フォローバックしてくれる可能性が高くなります。フォロワーが自分のアカウントを見てくれることで、投稿内容がインスタグラムに評価されて、さらに拡散されていきます。 2)自分と同じカテゴリーのアカウント 発見タグやハッシュタグで検索して見つけたアカウントのプロフィールを確認して、更新したりいいね数などが多く、稼働しているアカウントを選んでいきます。また、フォローしたアカウントをフォローしている人も同じカテゴリーに興味や関心を持っている可能性があります。あなたのアカウントもフォローしてくれるチャンスが高いです。 3)自分のフォロワーのフォロワー 投稿が増えてくると自分のフォロワーも増えてきます。フォロワーさんのフォロワーも同じカテゴリーに興味を持っていたり、居住区が近い場合があります。 - ◼️ フォローする際の注意点
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“いいね“や“コメント“と同じようにアカウントをランダムでフォローしすぎると、スパムアカウントと言われる個人情報の収集を目的にしたアカウントの攻撃を避けるために、1日のフォロー数に制限が設けられています。スパムアカウントと見なされると、アカウントを凍結されてしまうため、過激なフォロー操作やフォローバック後すぐにフォロー解除を行うフォローチャーン等のルールに違反したアクションを起こさないことが大切です。
- ◼️ フォローされた場合
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返報性の原理を活用して、同じようにフォローをしてくる方やスパムのアカウントも多数存在しています。特に母国ではないアカウントからもフォローが届くようになります。フォロー数とフォロワー数がほぼ同じ数値のアカウントは、フォローバックをしないようにしましょう。
- ◼️ プロフィールの見せ方
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興味を持ったユーザーは、あなたのフィードを見て投稿された写真や動画などを見てくれます。内容を確認したらどのような人が投稿しているのか気になるので、プロフィールもチェックされます。社会貢献や目標に向けた想いなどが記載されていると、メッセージを見たユーザーは応援してあげたい気持ちになります。
まとめ
今回は短時間でフォロワーを増やす方法を解説してきました。この方法はあくまでも潜在顧客を一時的に増やすだけなので、大切なのはフォロワーにとって価値ある情報などを投稿することです。ターゲットを探すのは大変な作業になりますが、エリアや属性などもしっかりとチェックしてからアクションするようにしましょう。