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Instagram広告とは、Instagramを利用しているユーザーに対して画像や動画によって広告を表示させることができる有料サービスです。広報や採用予算の範囲で多くの人に対して認知と接点を持たせることが、担当者の重要なミッションになります。ここでは、Instagram広告をこれから導入したり、担当者として知識を高めたい方にお勧めの内容です。
レッスン内容
Instagram広告とは
Instagram広告は、フィード(タイムライン)、ストリーズ、発見タグなどに写真や動画などで広告を掲載することができます。
広告クリエイティブの下には、「購入する」「詳しくはこちら」などのCTA(コール・トゥ・アクション)のボタンを設置することができ、ユーザーのインプレッション率を高められます。また、自社のECサイトなどに遷移させることもできるため、購買や申し込みなどにもつなげやすくなっています。
広告戦略で重要な2つのポイント
広告戦略で重要な2つのポイントは、広告を配信することによって実現したいこと(目的)と、広告の閲覧者に対して行ってほしいこと(ネクストアクション)を明確にすることです。高額な広告を配信したとしても一本の動画や画像の広告を見て、商品やサービスの特徴や魅力を理解して、すぐに購入してくれる顧客はいません。顧客のステージに合わせて広告戦略を立てる必要があります。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック(ウェブサイトへのクリック数またはアプリストアへのクリック数)
- アプリのインストール
- エンゲージメント(投稿のエンゲージメントのみ)
- 動画の再生
- コンバージョン(ウェブサイトでのコンバージョンまたはアプリ内のコンバージョン)
- リード獲得
- ボタンなし
- 音楽を聴く
- 申し込む
- 予約する
- お問い合わせ
- ダウンロード
- クーポン入手
- 見積もり
- 上映時間を表示
- 詳しくはこちら
- 予約リクエスト
- メニューを見る
- 購入する
- 登録する
- フォローする
- 他の動画を見る
- メッセージを送信
- インストールする
- ゲームをプレイ
出稿前に設定する広告目標
デジタルマーケティングが企業で多く導入されている理由の一つとして費用対効果を測ることが可能なことです。チラシやテレビなどのマスメディアでは、どれぐらい効果があったのか、ターゲット層にきちんと伝わっているのか不明でした。また、デジタルマーケティングでは、属性(性別・年齢・地域)にカテゴライズされた人たちにピンポイントで広告を配信することができます。
広告戦略を設計する前に、Instagramを通して「どれぐらいフォロワー増やしたいのか」「どれだけいいね数を獲得するのか」などの目標を数値化したKPI(Key performance Indicater)を設定しておきましょう。KPI数値に対して、どの方法が最も効果的なのか、どれぐらいの資金が必要なのか、進捗については何をチェックすればいいのかを判断できるようになります。
Instagram広告の特徴
年齢、性別、地域、趣味(興味関心)、職業、結婚など、広告配信先を詳細にターゲティングすることで費用の無駄を抑えて、企業のターゲットへ的確に広告を届けることができます。
低予算で費用を抑えた広告配信が可能であり、状況に応じて予算の変更、広告配信の中断やクリエイティブ画像の切り替えなども可能なため、柔軟な広告運用が可能です。
Instagram広告の種類
KPIが設定できたら、実際のInstagramではどのような広告方法があるのかを見ていきます。今回は基本広告として6種類のパターンについて、それぞれの特性を理解していきましょう。
ストーリー広告は、Instagramストリーズ上に自然と挿入される広告形式になります。リーチ、動画の再生数アップ、コンテンツへの流入、コンバージョン、アプリのインストール、ブランドの認知度アップなどの目的に広告のターゲットを設定できる機能があります。画像または15秒位以内の動画を使用できます。
写真広告は、静止画像とキャプション(テキスト)を表示させることができる基本的な広告になります。Instagramのフェード(タイムライン)上に表示され、ユーザーにも違和感なくシームレスな広告発信が可能です。正方形もしくは縦長、横長の長方形の画像を使用することができます。
動画広告は、動画とキャプション(テキスト)を表示できる広告になります。Instagramのフェード(タイムライン)に挿入され、広告が表示されると自動的に動画がされる仕組みになっています。最大30秒の動画を広告として設定できます。
カルーセル広告とは、日本の紙芝居のようにスライドさせて、複数の写真や動画とキャップション(テキスト)を表示させることができる広告になります。写真広告と異なり、正方形サイズの画像しか使用できません。
コレクション広告とは、自社製品をカタログ形式で表示させることができる広告フォーマットです。メインとなる大きい画像・動画の下に、あらかじめ登録した商品カタログが表示され、それぞれの商品をタップすると、詳細を表示させることができます。
発見タブ広告とは、Instagramの発見タブ(虫眼鏡アイコン)のページに表示される広告になります。発見タブの画像や映像は、アルゴリズムによってユーザーに興味や関心度の高い内容が表示されるため、気になる内容があると無意識にタップされます。
便利な追加機能
Instagram広告には、インプレッション率を高める機能が用意されています。誰でも手軽に追加できるのに、高い効果が期待できる3つの機能をご紹介します。
Instagramアンケート広告とは、Instagramストリーズ上に二者択一の質問スタンプを付加できる機能になります。アンケートスタンプを追加することで、ユーザーの反応を高めることができます。
Instagramショッピング広告は、表示された広告のタグからそのままECサイトに遷移させ、購入を促すことができる広告フォーマットになります。
ブランドコンテンツ広告は、人気のインフルエンサーのInstagram投稿を自社の広告として配信できる広告機能になります。人気のインフルエンサーの写真や映像はクオリティが高いため、訴求力の高い広告効果が期待できます。
課金方法の種類と費用
Instagram広告の課金方法には、CPM課金、CPC課金、CPI課金、CPV課金の4種類があります。最初に選ぶマーケティングの目的によって課金方法が自動的に切り替わります。基本的に自分で課金種別を選択することはできません。課金方法の特徴にご紹介します。
CPM(Cost Per Mille)課金は、広告が1000回表示されるたびに課金が発生する方式です。別名をインプレッション課金と言います。CPMは、1リーチあたり0.5〜1円が目安。この課金方法は、認知目的の広告出稿に適しています。
CPC(Cost Per Click)課金は、広告がクリックされるたびに課金が発生する方式です。1クリック(タップ)あたり40〜100円が目安。自社サイトやダウンロードサイトへの誘導や商品の購入を目的にしている場合に効果が期待できます。
CPI(Cost Per Install)課金は、アプリがインストールされるたびに課金が発生する方式です。1インストール100〜150円が目安。アプリのインストールを促すキャンペーンで効果を発揮します。
動画が10秒以上再生されるたびに課金が発生する方式です。1再生4〜7円が目安。動画広告を出している場合は内容を見てもらうことが重要になります。
効果測定のチェック項目
Instagram広告の効果測定は、「広告マネージャー」を通して確認することができます。数字の変化を捉えて、限られた資源(資金・時間・人)をどこに集中して投下するのかを判断していきましょう。それぞれの項目の定義を解説します。
広告キャンペーンがリーチしたユーザー数とリーチできる可能性があるユーザー数の比較を行うグラフです。
指定した期間で広告を見たユーザーの数です。広告を表示した回数が表示されるインプレッションとは異なり、広告を見たユーザーの数だけが計算されます。
広告のターゲットとなるユーザーで何人にリーチできるかの予測です。
Facebookページにいいねをしてくれる友達やイベント参加に返事をした友達のユーザー数が表示されます。Facebookでのイベントやアプリ宣伝をしていない場合、ソーシャルリーチは表示されません。
ユーザーが広告を閲覧してから24時間以内、もしくは28日以内にクリックやそれ以外のアクションを行った回数がグラフで表示されます。
キャンペーン全体の広告を閲覧したユーザーの数です。こちらもインプレッションとは異なり、広告の表示回数ではなく、広告を閲覧したユーザーの数のみが表示されます。
ユーザーが広告を見た平均回数。
広告のクリック数です。アプリのインストールや外部リンクへの誘導などが含まれます。
ステータスでは広告をアクティブ、または停止、削除することができます。停止した後にはまた広告記事の再開をしなければ広告が投稿されることはありません。
広告に対するクリック数を指定した期間で割り算した数です。指定期間での広告のクリック率が分かります。
ワンクリック(CPC)と1000インプレッション(CPM)あたりの広告の最大掲載料金を変更することができます。
目的に応じた効果測定のポイント
効果測定では、様々な数値をチェックすることができます。全ての数値を上げるためには、莫大な費用がかかります。限られた資源(資金・時間・人)を活用して、最大の効果を発揮することが重要です。ここでは、広告の2大目的である「認知拡大」と「コンバージョン獲得」で重要視すべき指標をご紹介します。
認知拡大であれば、どれだけ広告を見てもらえたのかが重要ポイントになります。表示された回数であるリーチ数、誰に見られているのかを知るターゲットデータになります。
キャンペーンの応募、商品の購入、アプリのインストールなどのコンバージョン獲得を目的にした場合は、単価をしっかりと決めてください。リーチ数は重要ですが、そこからどれだけの人がクリックしたのかが、さらに重要です。リーチ数やターゲット数が伸び悩む場合は、時間帯を変える、見せ方を変えるなどの対策を考えることができます。
広告を出稿するための前準備
Instagram広告を配信するために事前準備が必要となりますので、しっかりと確認しておきましょう。
- Facebookアカウント
- Instagramアカウント
- 配信用の画像・動画
- 支払い方法(クレジットカードなど)
FacebookとInstagramのアカウントを関連づけます。アカウントのリンクはどちらのアカウントからでも行うことができます。
設定 ↓ ↓ ログイン | |
プロフィール ↓ 設定 ↓ アカウント ↓ リンク済みのアカウント ↓ ↓ ログイン |
広告の配信方法と手順
Instagram広告の配信方法と手順について解説します。スマートフォンでも可能ですが、スマートフォンで行う場合は、広告で利用できるコンテンツが過去の投稿からしか選ぶことができません。可能であれば、PCから実施することをお勧めします。
この目的設定によって、適切な広告の種類や広告費用の下記方法が決まります。目的を明確に決めることが、Instagram広告において成果を出す基盤になります。
最初に選んだマーケティングの目的によって表示される内容が異なります。項目に対して設定していきます。聞き慣れない専門用語には解説がついていますが、それでも分かりづらい場合は、ネットなどで調べてから設定するようにしましょう。
オーディエンスの設定の詳細な項目
・カスタムオーディエンス(メール、携帯番号など)
・地域(国、市区町村、郵便番号)
・年齢
・性別
・言語
・詳細ターゲット設定(趣味、関心、興味など)
・つながり(いいねなどのシグナル)
自動配信(推奨) | システムが広告の表示効果を最大化するように自動的に配信場所を最適化してくれます。 |
配置を編集 | Instagramのほか、Facebook、Messengerなど、広告の配信先を自分で細かく選ぶことができます。 |
広告配信の最適化 | ランディングページビュー、リンクのクリック、インプレッションなど、目的に応じてどのように広告を配信するかを設定できます。 |
コストコントロール | クリック平均単価を設定することができます。 |
予算の設定 | 予算の設定方法は「1日の予算」と「通算予算」の2通りの設定方法があります。「1日の予算」では1日あたりに使用できる予算が設定可能で、金額の下限は100円となります。広告が配信され消化金額が設定した予算に達した場合、その時点でその日の広告配信は停止されます。全体の広告配信期間のうちに使用できる予算が決まっているようなときは「通算予算」を選択し金額を設定します。 |
掲載期間の設定 | 掲載期間の設定は期間を定めず継続して広告の掲載を行う「広告セットを今日から継続的に掲載する」と「開始日と終了日を設定」の2通りから選択し設定を行います。予算の設定で「通算予算」を設定した場合は広告スケジュールの項目を設定することができます。常に広告を配信する設定はもちろん、広告の配信を行う曜日と時間を細かに設定することが可能です。 |
アイデンティティの設定 | アイデンティティの設定とは、どのアカウントから広告を出稿するのかの設定です。広告を出したいInstagramアカウントを選択します。 |
広告形式の選択 | 広告形式の設定では表示された広告フォーマットの中から使用したいものを選択します。目的に応じて最適なものを選びましょう。 |
インスタントエクスペリエンスを追加 | インスタントエクスペリエンスとは、モバイル用のランディングページ表示機能です。あらかじめ作成しておくことで、ユーザーにストレスなく自然な流れでランディングページを表示させることができます。 |
広告クリエイティブの選択 | プレビューを参照しながら作成した広告がどのように表示されるのかを確認し、併せて広告に掲載したいリンクのURL、見出しやCTA、テキストも設定します。CTAや広告のテキスト内容によって広告効果が大きく左右されるので、効果的なものを設定することが大切です。 |
最終確認と配信 | すべての設定が終わったら、最後に広告テキストの設定と広告のプレビューを確認します。広告内容の確認が完了し問題がないようであれば「注文確定」ボタンを押しましょう。審査が完了、承認され次第、設定したスケジュールに応じて広告の配信が開始されます。配信途中でも予算や配信期間を変更することができます。 |
まとめ
今回はInstagramを活用した広告戦略について、基本的な内容をご覧いただきました。実際にどれほどの効果が出るのかは、実践を繰り返しながら積み上げていくことが重要です。Instagram広告はツールの一つでしかありません。ツールを活用する前の準備(目的や顧客設定)も重要です。
広告戦略を立てたら、まずは実行していきましょう。定点観測を行い修正や改善点を繰り返すことで最強のツールとして活用できます。特に顧客とのアプローチをD2Cスタイルで行う企業やフリーランスの方は、広告戦略を身につけることで、成果を倍増させることができます。