これからのビジネスに必須な人材
クリエイティブマーケター
これまでプライベートで使用したことがあるInstagramをビジネス用に変更して運用するためには、いくつかのステップが必要です。プロのコンサルティングや運用代行にお願いしてもいいですが、コストがかかり続けます。ここでは、Instagramをビジネス用として運用する方が、ゼロから始めて、しっかりとアカウントを作り上げることができるポイントをご紹介します。
レッスン内容
1 アカウントの収集
インスタグラムの利用者には、情報を発信する側と視聴する側に分かれています。すでに多くのフォロワーがいるジャンルに正面から参入しても、アカウントを発見してもらうことすらできません。まずは、ニーズの掘り起こしを行うために、投稿数が少ないのに再生回数やフォロワーが多いアカウントを探してください。
投稿数が多いにも関わらず再生数が減少しているのは、需要の減少や競合の増加が考えられます。逆に投稿数が少ないないのに再生数が多いということは、需要が増加している可能性が高くなります。そのようなジャンルやテーマは、これから伸びる可能性があります。30から40個ぐらいのアカウントをリサーチして伸びている理由や傾向を掴むことは、今後のアカウントを運営していく上で重要になっていきます。
2 アカウントの分析方法
投稿数が少ないのにフォロワーが伸びている場合は、なぜ伸びているのか理由について分析していきます。そのためには、3つのチェックポイントをご紹介します。
テーマとは、料理のジャンル場合、ダイエットに効果的な料理、短時間で作れる料理、火を使わない料理など、大項目である料理に対して細分化した中項目のことです。テーマを絞ることで他のアカウントとの差別化を図ることができ、視聴者に発見されやすくなります。
コンセプトでは、誰にどんな情報を提供しているのかを分析していきます。誰の部分では、主婦向けなのかサラリーマン向けなのか学生向きなのかを特定していきます。誰に最も需要があるのかを解明していきます。また、どんな情報の部分では、先ほどの料理であれば、ダイエットのレシピなのか時短のレシピなのか火を使わないレシピなのかを調査していきます。
このような分析を行うことで、例えば、小さい子ども向けに忙しいお母さんが火をつかわずに電子レンジだけで調理できる需要があることが判明します。このようにターゲット絞ることによりコンセプトをより具体的に言語化しておくと、投稿内容やテロップの表現も絞ることができます。
投稿数が少ないのにフォロワー数が多いアカウントを30から40個ほど分析して、需要があるテーマやコンセプトを知ることができたら、最後は投稿の需要について分析していきます。先ほどの火を使わない電子レンジであれば、肉、魚、野菜などでどれが人気レシピなのかを調査していきます。特定のレシピに絞った方がいいのか、それとも幅広いレシピに需要があるのかを判断していきます。
投稿が見られているのは内容が良いことはもちろんですが、デザインも重要になってきます。投稿デザインを参考するためのチェックポイントが下記になります。
チェックポイントはこちら
- 統一感をどのように出しているのか
- どんな画像を1枚目に使用しているのか
- 使っているフォントは何か
- 投稿頻度はどれぐらいなのか
- 投稿枚数は何枚ぐらいなのか
- どんな言葉づかいで投稿しているのか
- 文字の大きさや色は何を使っているのか
- 文字の量
- 文章の構成
- 顔出しはしているのか
- 写真や動画の撮り方
3 アカウント設計の準備
アカウント設計とは、皆さんが開設するアカウントになります。会社で言う社名のようなものなので、すぐに覚えてもらえるかどうかなど、認知度をアップさせる重要なポイントになります。
アカウント名は、発見タブで検索する際に表示される重要なワードになります。例えば美容師さんの場合は、下記の項目を参考にアカウント名をチェックしてみましょう。
地名やエリア名 | 東京や渋谷など特定の場所に関連するワード。目立たせるために【】で囲うこともおすすめです。 |
美容室の名前 | 具体的な美容室の名前をそのまま入力する。 例:@beautysalon_name |
施術内容 | 「カット」や「ヘアカラー」「パーマ」など特定の施術内容に関連するワード。 |
スタイリストの名前 | 自分のフルネームやニックネームなどを入力。 例:@stylist_name |
ヘアスタイルやトレンド | 「ボブ」や「ロングヘア」「メンズカット」など、特定のヘアスタイルやトレンドのワード。 |
特徴を示す | 「ショートが得意」や「くせ毛はおまかせ」など、特徴や売りを表す。 |
特別なニーズ | 「子供連れOK」や「個室」など、特定のニーズに応えるワード。 |
アカウント名の例はこちら
- 【都内一人暮らしOL】コスパ最強のレストラン
- 【男一人暮らし】ズボラダイエットレシピ
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ユーザー名は、自分がフォローしたりコメントしたりする際に表示されるネーミングになります。ユーザー名はなるべくアカウント名と似たようなものをつけるようにしてください。似たようなネーミングにすることで、アカウントに統一感を出すことができます。
プロフィールには,アカウントの概要や自己紹介などが表示できます。たくさんあるアカウントの中で「価値があるもの」に反応してくれます。顧客にとって有益な情報であればフォローされ,後から試したいと思ったコンテンツは保存されます。
コンセプト | 顧客が抱える悩みや課題 |
メリット | このアカウントの特徴 |
ベネフィット | このアカウントを見ることで得ることができるお得な情報や利得 |
実績 | コンテストや賞などの受賞や経歴など |
性格や人間性 | 親近感が持てたり共感できるワード 例:2児のママ |
投稿頻度 | 特定の曜日や時間帯、不定期など |
告知 | 「予約状況や詳細はストーリーズで」 |
アイコンは、自分の写真やイラスト、ロゴなどを使用します。何を使用しても問題ありませんが、アカウントの雰囲気や統一感に合わせることが重要です。アイコンは画像なのでアカウントのイメージと直結する傾向があります。奇抜な写真や関連性のない画像は、視聴者を混乱させるので、選ぶ際は好きな写真ではなくアカウントに合わせるようにしましょう。
4 ハッシュタグの選び方
ハッシュタグは投稿を拡散する手段として重要な役割を担います。初期の段階でフォロワーがいなくもてハッシュタグによって1000人に見てもらうことも可能です。ハッシュタグには100万件以上のビッグタグ、10万件から100万件までのミドルタグ、10万件以内のスモールタグがあります。
ビックタグやミドルタグで表示されるためには、一定数以上のフォロワー数や投稿数が必要になります。つまり、運用初期の段階であれば、フォロワーが1000人を超えるまではスモールタグがおすすめです。ただし、スモールタグでも需要がなければ検索にヒットしないので、少なすぎるタグは使用しないようにしましょう。
また、ハッシュタグについてはコピーをして貼り付ける行為はやめたほうがいいと言われています。理由は、そのようなキャプションは不正なアカウントと判断される可能性があるからです。どのようなタグのワードにしたらいいのか思いつかない人は、競合のアカウントを参考にしてください。その際は最新の投稿ではなく初期の投稿で使用されたタグがおすすめです。
5 キャプションの書き方
キャップションとは、写真が動画の下部分に表示されるテキストのことです。解説であったりアナウンス用として使用します。どうしても内容としては宣伝であったり説明文で長くなりがちです。文章の構成もどのようにしたらいいのか不安だと思います。何を書いたらいいのか分からない場合は、競合のアカウントを参考にしてください。今回の場合は古い投稿ではなく新しい投稿を参考にします。
すでにフォロワーいるアカウントであれば、投稿者もユーザーが何に興味を持っているのかリサーチしています。最新の情報が最も関心度が高いことを教えてくれるので、文章の構成やトレンドのキーワードなども非常に参考になります。
6 投稿する時間帯
初期の段階では投稿に対していいねや再生維持率が高いものほど拡散されていくので、投稿してから1時間から2時間が勝負となります。適正な時間帯をキャッチするために、様々な時間帯に投稿してみて最もインプレッションが多くなった時間帯を確定させていきましょう。
投稿する時間帯に正解はありませんが、メインの視聴者がインスタグラムを見る時間帯を想像することで仮説が生まれます。例えばサラリーマンであれば、通勤途中の電車の中、昼休憩、帰宅途中の電車の中、帰宅してから就寝するまでの間などです。
7 初期に行うアクションプラン
アカウントを開設した初期の時は、アカウントの認知度を高めることが重要になります。投稿で少しずつフォロワーを増やしながら投稿以外にもフォロワーを増やす方法があります。
いいね回りは、同じジャンルの競合アカウントのフォロワーに対していいねをしていく方法です。同じジャンルにすることによって自分のアカウントにも興味を持ってもらえる可能性があるからです。このいいね周りをする際の準備として、自分のアカウントには少なくとも9投稿以上アップしていることです。いいね周りをしてくれた人が皆さんのアカウントにアクセスした際に、投稿が少ないとフォローはしてくれません。ある程度の下準備ができてからスタートさせましょう。
しかし、短時間でいいねを連発してしまうと、インスタグラムから不正アクセスだと思われます。5秒に1回程度の頻度で行うようにしましょう。
初期の場合はインスタグラムのアルゴリズムが皆さんのアカウントについてジャンルを認識できていない状態になります。そのため、適正な人の発見タグにつなぐことができていない状態です。その状態を早く抜け出すためにもインスタグラムにジャンルの確定をさせる効果的な方法がコメント回りになります。
方法としては、同じジャンルの競合アカウントにコメントをしてくだけです。コメントは他の人からも見られるので、コメントの言葉には注意が必要です。ありきたりな言葉であればフォロワー獲得のためのコメント回りだと悟られてしまいます。投稿内容の一部に触れた感想などをコメントするようにしましょう。また、ジャンルの異なるアカウントへのコメントは避けたほうがいいと言われています。理由はインスタグラムのアルゴリズでジャンルの選定に時間がかかるためです。
皆さんのアカウントをフォローしてくれた人にDMを送ります。DMを送ることで相手のアカウントとの関係性が強くなります。関係性が強くなると、相手の投稿画面に皆さんが投稿した内容が表示されやすくなり、いいねや保存をしてくれることで投稿の価値が高まり、さらに拡散が期待できるからです。
8 顧客の設定
ビジネスには必ず顧客が存在します。時代の変化によって、顧客の価値観は多様化しました。そのため、いい商品が必ずしも万人受けするわけではなく、個々(企業や人)によって求めることことが違います。SNSも顧客を設定して、その顧客の価値に応える情報や内容であることが重要です。まずはSNSを始める前に下記にある3つの「どのように」をイメージしながら、準備を進めていきましょう。
どのような人に
どのような商品/サービス
どのような変化
9 顧客の価値を創造する
顧客設定を絞ったら、顧客層が求めている価値を想像していきます。ファッションに興味がある顧客層にした場合は、既に多くの情報が存在しており、素晴らしい内容であっても発見される可能性は低くなります。そこで、CEVSTYで提案しているのが「付加価値」を追加することです。
ファッションに付加価値を加える例として金額や身長を絞ったものがあります。
身長が150cmよりも低い人をターゲットにしたファッションコーデを発信
価格が安いアイテムを組み合わせておしゃれになる商品情報を発信
フォロワーを1万人以上にしたい場合は、特定分野(ニッチ)よりも老若男女に共通する食や健康、美容やファッションなどになります。しかし、競争がかなり厳しいので、食であればダイエットに効果的な料理、時短で作れる料理、火を使わない料理のように付加価値を加えることで、他のアカウントとの差別化につながります。特別なスキルや道具が必要なく、誰でも気軽に取り組める内容であれば、フォローしてくれる可能性が高くなります。
10 認知を拡大させる
顧客のイメージと発信したい内容や方向性が決まったら、いよいよ情報を発信する方法について確認していきます。ここで重要なのは、皆さんのアカウントをどのようにして認知してもらうかということです。いくら素晴らしい情報であっても、知られていなければ存在していないことと同じです。ここでは、インスタグラムを活用して認知度をアップさせる方法についてご紹介します。
インスタグラムに投稿する方法は主に3種類あります。発信したい内容に応じて使い分けていきましょう。基本的にはフォロワーさんのフィードに出現されますが、ハッシュタグなどを活用して、発見タグから投稿を見てもらえる可能性があります。インパクトのある写真選びや続きを見たくなるキャッチフレーズが重要なカギになります。
3つの投稿スタイル
🟦 写真一枚
写真などを投稿して被写体の様子について情報を発信します。一枚だけなので気軽に投稿することができます。
景色/人物/商品など
🟦 複数投稿
最大10枚の写真と動画を投稿することができます。複数の写真などで解説したり紹介したい場合に効果的です。
道具の使い方/メイクのポイントなど
動画投稿
60秒以内の動画が投稿できます。肥えた場合は自動的にリール動画へ変換されます。
ビフォーアフターなど
ストーリーズはフォロワーが見ることができる動画になり、24時間後には消去されます。ストーリーズの1つの動画の長さは、15秒までです。15秒以上の動画を投稿する場合は自動的に動画が分割され、いくつかのストーリーズとして投稿されます。分割は最大4つまでとなっているため、一回で投稿できる動画の長さは最長60秒までということになります。60秒以降の動画は自動的にカットされてしまいますので注意しましょう。
ストーリーズだけにお得な情報を配信することをプロフィールに明記しておくことで、フォロワーが増えます。フォローするだけの価値があるかどうかを判断してもらうために、ストーリーズハイライトに再生回数やエンゲージメントが多い投稿を設置しておきましょう。
ストーリーズは、動画や画像にテキスト、音楽、フィルター、スタンプ(例えばクイズやアンケート、質問、GIF)、スワイプアップなどのインタラクティブな機能を追加することができます。フィード投稿やリールとは異なる特徴を持つストーリーズ。スタンプ機能などが豊富なため活用方法はさまざまですが、企業やブランドがストーリーズを活用する場合は、大きく以下4つのタイプに分けられます。
4つのタイプ
🟦 リアクション習得タイプ
ユーザーからのリアクションを狙ったタイプで、特にフォロワーとのコミュニケーションを重視したものです。ストーリーズは、スタンプ機能などにリアクションをしたりDMなどを送ったりしても他のユーザーからは見えないことから、フィード投稿に比べて気軽にリアクションできます。商品についての評価を促したり、コメントなどを投稿してもらい、商品やサービスについての反応や改善点などを把握することが可能です。
🟦 回答収集タイプ
質問やアンケート機能を使って、フォロワーから回答を集めるタイプです。ブランドや商品についてアンケートを取ったり、フォロワーが興味のあることは何か聞いたり、どんなコンテンツだと嬉しいか質問したりできるます。次の企画や商品開発のヒントにもなります。回答内容をフィード投稿やリール、インスタライブなどのコンテンツに活用することもできるので、多くの企業や個人が利用しています。
🟦 UGC活用タイプ
ユーザーからのコメントなどを掲載することで、商品やサービスのリアルな情報を伝えるタイプです。UGCとは、User Generated Contentsの略で、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称です。SNS、ブログ、動画投稿サイト、写真共有サイト、イラスト投稿サイト、電子掲示板(BBS)、プロフィールサイト、Wiki、ソーシャルブックマークなどの各種ソーシャルメディアに書き込まれたり投稿されたコンテンツや、それらに対する感想、レビューなどのコメントも含まれます。
インフルエンサーやガジェットユーチューバーに企業が依頼をして、ユーザー目線でレビューする方法がよく利用されています。ユーザーのSNSやブログの記事を引用する場合は、事前に許可を確認しておきましょう。
🟦 情報発信タイプ
企業やブランドに関する最新情報などを発信するタイプです。企業情報はアカウントの世界観とは異なる、もしくは目的から外れるなどの理由でフィード投稿には載せづらいこともありますが、ストーリーズは24時間で表示されなくなるため(フィード投稿に比べて)発信しやすくなります。どんな企業が販売しているのか、どんなスタッフが対応しているのかなどの情報も効果があります。
お勧めする商品やサービスを使用している様子を流して、購入後の快適なイメージを映し出したり、期間限定のキャンペーンなどタイムリーな情報を動画でお知らせすることができます。
皆さんの商品やサービスの存在は魅力について、多くの方に「知ってもらう」ことです。フォロワーがいれば、新商品などの認知をすぐにアップできますが、最初のうちはフォロワーもいません。そこで、CEVSTYがオススメしたいのは、インスタグラムの「リール」です。リールは15秒から60秒程度のショート動画になります。リールをオススメする理由がこちらです。
オススメの理由
- フォロワー数に関係なく誰にでも表示される
- ショート動画なので制作時間が短く負担が少
- 動画を量産できるので数多く投稿できる
- 興味がある人に発見される可能性が高い
リール流れてきた動画を見た人の中で興味を持った場合は、あなたのアカウントにやってきます。アカウントには、これまで撮影した画像や動画が一気に見えるフィードが表示されます。アカウントにやってきた人は、あなたのプロフィールにある画像や動画、記事やコメントなどをチェックしていきます。
11 購入や申し込みへの遷移
動画やコメント情報をチェックして購入したいと思った人が次に思うことは、どのようにしたら買うことができるのか?になります。ストーリーやプロフィールの部分にウェブサイトのアカウントを必ず設置しておきます。予約や料金の支払い、商品の郵送やセキュリティーに至るまで、色々と面倒な手続きや設定を誰でも簡単に始められるサービスがどんどん開始されています。
ウェブサイトに訪れた見込み客によってはすぐに予約や購入したい人もいますが、もう少し商品やサービスについて知りたい場合もあります。その時に活用するのが「ランディングページ」です。ランディングページは、商品やサービスについての「案内」に特化したページになります。ホームページのトップにリンクされていると、どこに情報があるのか探さないといけないので、見込み客が離脱する可能性が高くなります。
12 まとめ
インスタグラムを活用すれば、認知・接点・購入までの流れを作り出すことができます。あとは、どのような顧客に対して、どのような情報を提供していくのかプランを立てていくだけです。それぞれのコーナーでインスタグラムの投稿について紹介していますので、参考にしてください。