これからのビジネスに必須な人材
クリエイティブマーケター
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自社が持つオウンドメディアとして、ウェブサイトやSNSがあります。主な目的としては、顧客に対して商品やサービスの情報提供や企業の信頼を得ることが挙げられます。ランディングページなどはリスティング広告が主流ですが、それだと広告費が多くかかります。ここでは、ブログやnoteなど自分たちで発信できるメディアで上位に表示させるために必要なSEO対策について解説していきます。
🟦 こんな方へオススメ
- 検索を上位に表示させたい
- ブログで認知を広げたい
- SEO対策について知りたい
🟦 習得内容
- SEOとは
- 対策に必要なスキル
- 具体的な手順
レッスン内容
SEOとは
SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)は、ウェブサイトやウェブページが検索エンジンの結果ページで上位に表示されるように最適化する手法や技術のことを指します。これにより、サイトの訪問者数やトラフィックを増やすことが目的です。SEOには主に以下のような要素があります。
キーワードリサーチ | ユーザーがどのような検索語句を使用するかを調査し、そのキーワードをコンテンツに組み込む。 |
オンページSEO | ウェブページのコンテンツやHTMLタグ(タイトルタグ、メタディスクリプション、ヘッダータグなど)を最適化する。 |
テクニカルSEO | サイトの技術的な要素(サイトの速度、モバイルフレンドリネス、サイトマップ、ロボット.txtなど)を改善する。 |
オフページSEO | 他のサイトからのリンク(バックリンク)を獲得し、サイトの権威性を高める。 |
コンテンツの質 | ユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツを提供することが重要。 |
SEO対策の効果
SEO対策を実施することで得られる効果は多岐にわたります。以下に主な効果を挙げます。
- ◼️ 検索エンジンランキングの向上
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上位表示 検索エンジン結果ページ(SERP)での上位表示により、ユーザーの目に触れる機会が増えます。 オーガニックトラフィックの増加 自然検索からの訪問者数が増加し、サイトへのアクセスが増えます。 - ◼️ 信頼性と権威性の向上
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信頼性の向上 検索結果の上位に表示されることで、ユーザーからの信頼度が高まります。 ブランドの権威性 高品質のコンテンツや優れたユーザーエクスペリエンスにより、業界内での権威が確立されます。 - ◼️ ユーザーエクスペリエンスの改善
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サイトの使いやすさ SEO対策に伴うサイト構造やナビゲーションの改善により、ユーザーが情報を見つけやすくなります。 モバイルフレンドリー モバイルデバイスでも快適に閲覧できるサイト作りが進みます。 - ◼️ コスト効率の高いマーケティング
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低コストでの集客 有料広告に比べて、オーガニック検索は持続的なトラフィックを低コストで獲得できます。 長期的な効果 一度上位にランクインすれば、持続的にトラフィックを獲得できるため、長期的な投資として効果が高いです。 - ◼️ ターゲットユーザーへのリーチ
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関連性の高い訪問者 適切なキーワードを使用することで、商品やサービスに関心のあるターゲットユーザーを引き寄せます。 コンバージョン率の向上 ターゲットに合ったコンテンツを提供することで、コンバージョン率(購入、問い合わせなど)が向上します。 - ◼️ 競争優位性の確保
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競合他社との差別化 競合他社よりも上位に表示されることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。 市場シェアの拡大 検索エンジンでの可視性が向上することで、市場シェアの拡大が期待できます。 - ◼️ データとインサイトの活用
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ユーザーデータの取得 SEOツールを通じて、ユーザーの行動や検索トレンドに関するデータを収集できます。 戦略の最適化 得られたデータをもとに、マーケティング戦略を最適化し、より効果的な施策を実施できます。 - ◼️ 持続的なブランド認知の向上
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ブランド露出 検索結果ページでの露出が増えることで、ブランド認知度が向上します。 リピーターの増加 高品質なコンテンツや良好なユーザーエクスペリエンスにより、リピーターが増加します。
高品質なコンテンツや良好なユーザーエクスペリエンスにより、リピーターが増加します。
ブログで導入できる具体例
ブログにSEO対策を導入するためには、以下の方法を実施することが効果的です。これらの方法を組み合わせることで、ブログの検索エンジンランキングを向上させ、オーガニックトラフィックを増やすことができます。
- ◼️ キーワードリサーチ
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ターゲットキーワードの選定 ターゲットとする読者が検索しそうなキーワードを調査。Googleキーワードプランナー、Ahrefs、SEMrushなどのツールを使用。 ロングテールキーワードの活用 具体的なフレーズで競合が少ないロングテールキーワードを見つけ、記事に取り入れる。 - ◼️ コンテンツの最適化
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タイトルタグとメタディスクリプション キーワードを含む魅力的なタイトルタグとメタディスクリプションを設定。 ヘッダータグの使用 H1タグに主キーワード、H2、H3タグに関連キーワードを使用し、コンテンツの構造を明確にする。 キーワード配置 記事の冒頭、見出し、本文中に自然にキーワードを配置(過剰なキーワード詰め込みは避ける)。 内部リンク 他の記事への内部リンクを設定し、サイト内のナビゲーションを改善。 - ◼️ 高品質なコンテンツの作成
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読者に価値を提供 ターゲット読者のニーズに応える有益な情報を提供する。 長文コンテンツの作成 質の高い長文コンテンツはSEOに有利。2000~3000字程度の記事を目指す。 視覚コンテンツの活用 画像、動画、インフォグラフィックなどを記事に組み込み、視覚的に魅力的なコンテンツを作成。 - ◼️ テクニカルSEO
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サイトの速度改善 ページの読み込み速度を改善するために、画像の圧縮、キャッシュの利用、不要なスクリプトの削除を実施。 モバイルフレンドリー モバイルデバイスでの表示と操作性を最適化。 クリーンなURL構造 シンプルでわかりやすいURLを設定し、キーワードを含める。 HTTPSの使用 サイト全体でHTTPSを使用し、セキュリティを強化。 - ◼️ 外部リンクとソーシャルシグナル
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バックリンクの獲得 他のサイトからの質の高いバックリンクを獲得するための戦略を実施(ゲスト投稿、業界リーダーとの連携など)。 ソーシャルメディアの活用 コンテンツをソーシャルメディアでシェアし、エンゲージメントを促進。 - ◼️ 定期的な更新とメンテナンス
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コンテンツの更新 定期的に古い記事を更新し、最新情報を提供。 パフォーマンスの監視 Googleアナリティクスやサーチコンソールを使用して、トラフィックや検索ランキングをモニタリング。 - ◼️ ユーザーエクスペリエンスの向上
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ナビゲーションの改善 ユーザーが情報を見つけやすいように、明確で使いやすいナビゲーションを提供。 インタラクティブな要素の追加 コメントセクション、クイズ、アンケートなどのインタラクティブな要素を追加。
これらの方法を実施することで、ブログのSEO対策が効果的に進み、検索エンジンからのオーガニックトラフィックが増加します。継続的な改善と最新のSEOトレンドの把握も重要です。
SEO対策のデメリット
ブログでSEO対策を行う場合、一般的なSEOのデメリットに加えて、特有の課題やデメリットがあります。以下にその主なものを挙げます。
- ◼️ 時間と労力の投資
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定期的な更新が必要 ブログは定期的に新しいコンテンツを投稿することが求められます。これには多くの時間と労力がかかります。 質の高いコンテンツの作成 SEO効果を上げるためには、ただコンテンツを増やすだけでなく、質の高い、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成する必要があります。 - ◼️ 競争の激化
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特定のテーマの競争 人気のあるテーマやキーワードに関しては、競争が非常に激しくなります。大手サイトや既に強いドメインを持つブログと競争するのは難しいです。 ニッチな市場でも競争が存在 ニッチなテーマでも競合が少なくなることは少なく、SEOの競争は続きます。 - ◼️ 技術的な知識が必要
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SEOの理解と実践 効果的なSEOを行うためには、検索エンジンのアルゴリズムやSEOの基本的な原則を理解する必要があります。これには時間がかかります。 技術的な側面の管理 サイトの速度、モバイル対応、内部リンク構造など、技術的な要素も重要です。これらを適切に管理するには一定の技術的知識が求められます。 - ◼️ 不確実性とリスク
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アルゴリズムの変動 検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変更されるため、せっかく上がったランキングが急落するリスクがあります。 ペナルティのリスク 適切なSEO手法を守らないと、検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあります。特に、ブラックハットSEOと見なされる手法を使うと、ブログが検索結果から排除される可能性があります。 - ◼️ ユーザーエクスペリエンスの維持
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コンテンツの質とSEOのバランス SEOに重点を置きすぎると、キーワードの詰め込みやユーザーにとって読みにくいコンテンツが増える可能性があります。これにより、ユーザーエクスペリエンスが低下し、結果的にブログの価値が下がることがあります。 - ◼️ 収益化とのバランス
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広告やアフィリエイトリンクの配置 収益化を目的として広告やアフィリエイトリンクを多用すると、SEOの観点から評価が下がることがあります。また、ユーザーにとっても煩わしく感じる可能性があります。
ブログのSEO対策を効果的に行うためには、これらのデメリットを理解し、バランスを取った戦略を立てることが重要です。
アルゴリズムの入手方法
最新の検索エンジンアルゴリズムの情報を入手するためには、以下の方法が効果的です。
- ◼️ 公式ブログやアナウンス
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Google Search Central Blog Googleの公式ブログで、アルゴリズムの更新やSEOに関する最新情報が定期的に発表されます。特に大きなアップデートがあるときには必ずチェックすべきです。
ウェブサイトはこちら>Bing Webmaster Blog Bingの公式ブログもアルゴリズムの更新情報を提供しています。
ウェブサイトはこちら> - ◼️ 業界ニュースサイトやブログ
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Search Engine Land 検索エンジン業界のニュースをカバーする主要なサイトで、アルゴリズムの更新に関する詳細な解説が掲載されます。
ウェブサイトはこちら>Moz Blog SEOツールの提供者であるMozのブログでは、最新のSEOトレンドやアルゴリズムの変更についての分析が行われています。
ウェブサイトはこちら>Search Engine Journal SEOに関する広範な情報を提供しており、アルゴリズムのアップデートに関する速報や詳細な記事があります。
ウェブサイトはこちら> - ◼️ SNSとコミュニティ
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X(Twitter) Googleの公式アカウント(@searchliaison)やSEO専門家(例えば、@dannysullivan)のTwitterアカウントをフォローすると、最新の情報がリアルタイムで得られます。 SEOフォーラム Redditのr/SEOやSEO関連のフォーラム(例えば、Black Hat World)も有益な情報源です。
ウェブサイトはこちら> - ◼️ SEOツールプロバイダーのリソース
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SEMrush SEMrushは、デジタルマーケティングの専門家や企業がSEO(検索エンジン最適化)、PPC(ペイ・パー・クリック)、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、競合調査などの活動を効果的に行うために使用する総合的なオンラインマーケティングツールです。
ウェブサイトはこちら>Ahrefs Ahrefsは、SEOとオンラインマーケティングのための包括的なツールで、バックリンク分析、キーワードリサーチ、競合調査、サイト監査、ランクトラッキングなどを提供します。特にバックリンク分析に強みがあります。
ウェブサイトはこちら>Screaming Frog Screaming Frogは、ウェブサイトの技術的なSEO監査ツールで、サイトのクロールエラー、メタデータ、リンク、画像、スクリプトなどを分析し、SEOの改善点を特定するのに役立ちます。
ウェブサイトはこちら> - ◼️ ウェビナーやカンファレンス
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Pubcon Pubconは、SEO、デジタルマーケティング、ソーシャルメディアなどに焦点を当てた国際的なカンファレンスで、業界の専門家が最新のトレンドや戦略を共有する場です。
ウェブサイトはこちら>SMX SMX(Search Marketing Expo)は、SEO、SEM、デジタルマーケティングに特化した国際的なカンファレンスで、最新の戦略や技術を学び、業界の専門家と交流する機会を提供します。
ウェブサイトはこちら>BrightonSEO BrightonSEOは、英国のブライトンで開催される、デジタルマーケティングとSEOに焦点を当てた国際的なカンファレンスで、業界の専門家が最新のトレンドや戦略を共有する場です。
ウェブサイトはこちら> - ◼️ Googleの検索コンソールヘルプ
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Google Search Console Help Google Search Consoleのヘルプページやサポートドキュメントには、最新のアルゴリズムに関する情報やベストプラクティスが掲載されています。
まとめ
今回はSEO対策について解説をしてきました。外部依頼しているウェブサイトは直接操作することはできませんが、担当者にキーワードや写真の変更などを指示することはできます。その際の指示内容によって、リスティング広告だけでなく、自力で上位に表示させることができるようになります。
また、ブログはSNSと異なり、文字や画像、動画などを活用してより詳しい情報を掲載することができます。ランディングページとして活用することで、申し込み数などを増やすことも期待できます。SEOは「プロがやるもの」と認識されていますが、プロに依頼するためのスキルとして身につけていきましょう。