これからのビジネスに必須な人材
クリエイティブマーケター
2021年にキャリア形成支援に係る取り組みとしてインターンの整理が行われ、取得した個人情報等に関して採用を目的とした広報活動に利用できるようになりました。早期に学生との接点を設けることができるリードインターンシップが本格的に始動しました。各社においてはこのインターンシップでどれだけ学生のリストを獲得できるのかが、今後の採用戦略に大きく影響していきます。
リクルートジャーニーとは
ジャーニーとは「旅路」のことを意味する言葉です。求職者が企業を知って応募するまでのロードマップを作成することで、企業側に必要な対策が見えてきます。また、認知から応募までのステップに数値目標(KPI)を設定することで、募集定員に到達するかどうかの判断ができます。
就職内定率の推移
マイナビが運営するキャリアリサーチLabから発表された年度と時期別の内定率になります。コロナ影響があるため、相対的な比較はできませんが、コロナ明けとなった2022年以降の3月における内定率は年々増加しており、2023年3月末には大学生の30%が内定を獲得していることが分かります。
5月末には70%近くが内定を決めているため、就職活動の早期化が顕著に数字で確認できます。つまり、これまでよりも2ヶ月前倒して推移しているため、3月以前の事前活動が重要になっています。
何度/時期 | 3月1日 | 3月末 | 4月末 | 5月末 | 6月末 | 7月末 | 8月末 | 9月末 |
2024年卒 | 18.1% | 30.0% | 52.0% | 70.2% | 79.5% | 81.9% | 83.9% | 86.5% |
2023年卒 | 15.1% | 26.4% | 47.3% | 65.5% | 79.9% | 85.8% | 85.8% | 87.3% |
2022年卒 | 10.0% | 21.5% | 40.9% | 59.9% | 73.5% | 81.3% | 86.6% | 86.6% |
2021年卒 | 10.4% | 20.5% | 35.2% | 48.0% | 65.1% | 77.6% | ー | ー |
スケジュールの確認
今回は一般的な大学生がWeb上でアドバイスされている流れをスケジュール化したものです。学生がどのような動きをしているのか、担当スタッフはどのような対策が必要なかを確認してみましょう。
大学2年)1月〜3月
- トピック
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リクルート戦略の準備
- 学生の動き
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インターネットでの情報収集
先輩たちからのアドバイス
就職セミナーへの参加
マイナビキャリアリサーチLab | 働…大学生低学年のキャリア意識調査(2025・2026年卒対象) | マイナビキャリアリサーチLab 社会人人生で大切にしたいことは「家族」に次いで「自分の趣味」が2位。 「仕事」や「友情」、「恋愛」を上回る 株 - 担当者の動き
-
就職に対する考え方
ライフスタイルのあり方
学生たちに提案されているネット情報
自社のホームページ
パンフレット制作
SNSのアカウント運営
大学3年)4月〜5月
- トピック
-
インターンシップの準備
- 学生の動き
-
求人サイトへの会員登録
インターン情報の収集
業界研究
企業研究
ホームページの閲覧
SNSでの情報種集
- 担当者の動き
-
求人サイトへの掲載
自社のホームページで告知
SNSによる拡散
大学等への訪問
大学3年)6月〜9月
- トピック
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夏インターンシップの開催
- 学生の動き
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・主要就職情報サイトへの登録
・インターンシップへの参加
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月) | マイナビキャリアリサーチLab マイナビは「2024年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査」を発表。インターンシップ参加率は2割を超え、直近3年の間では最も高い。インターンシップには短期間のプロ… - 担当者の動き
-
・対象学年の人数
・学生の動向や傾向の把握
・夏インターンの企画
・認知拡大のアプローチ
・参加後のフォローシステム
・リクルートデザインの準備
・人材要件の明文化
大学3年生のうちから接点を持つことで、外部の情報機関から収集できる内容意外にも直接学生にアンケートを行って確認することができます。
あわせて読みたいインターンシップガイド-大学生のインターンシップ総合サイト インターンシップを探すならインターンシップガイド!全国のインターン募集情報を5,500件以上掲載。長期インターンシップ、サマーインターンだけでなく内定者のエントリー…
大学3年)10月〜12月
- トピック
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秋冬インターン
- 学生の動き
-
・インターンシップへの参加
・ワンデー仕事体験
・自己分析や業界研究
・志望業界を絞る
ユニキャリ – 学生のための就活応…インターンシップとは?プログラムの探し方・募集開催期間・参加するメリットを解説 インターンシップとは職業体験を通じて、実力を確かめる・発揮する場所です。今あるスキルを確かめながら伸ばせる機会になるため、時間を確保できる方は積極的に参加しまし… - 担当者の動き
-
・仕事体験の企画
・接点の作り方
・説明会への案内
・座談会への参加促進
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月) | マイナビキャリアリサーチLab マイナビは「2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」を発表。2024年卒の大学生・大学院生を対象にした調査で、12月までのインターンシップ累計参…
大学3年)1月〜2月
- トピック
-
フォローと採用体制の整備
- 学生の動き
-
・後期試験期間中
・自己分析
・企業研究
・早期受験並びに内定獲得
・春休み
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2024年卒大学生活動実態調査 (3月1日) | マイナビキャリアリサーチLab マイナビ調べでは、2024年卒の大学生・大学院生の内定率は18.1%(前年比3.0pt増)。入学初年にコロナ禍を迎えた影響か、サークル活動や部活動に関してガクチカの形成に不… - 担当者の動き
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・後期試験終了後にアプローチ
・インターンシップ参加者へのフォロー
・企業のSNS
HRプロ25卒より「インターンシップで取得した学生情報」が採用活動で利用可能に。政府が示した要件や、企業が行う… 採用活動前にインターンシップを実施する企業が多くなりましたが、これまで、インターンシップで取得した学生情報については、「広報活動や採用選考活動に使用してはならな…
大学3年)3月〜大学4年)5月
- トピック
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採用情報公開の解禁
- 学生の動き
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・エントリーシートの提出
・説明会の申し込み
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2024年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況 | マイナビキャリアリサーチLab マイナビでは2024年卒で就活する予定の学生の2月までの活動を詳細にレポート。インターンシップ・仕事体験参加のための選考を何社受けたか、参加したインターンシップ・仕… - 担当者の動き
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・単独説明会
・合同会社説明会
・Web説明会
・面接の開始
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2022年卒企業新卒採用活動調査 | マイナビキャリアリサーチLab 2022年卒採用はWEB活用で「他エリアからの応募が増えた」割合が37.7% 2023年卒も新卒採用を継続する
大学4年)6月〜9月
- トピック
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内定者フォロー
- 学生の動き
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・面接選考に参加
・内定承諾
・内定辞退
・夏季休暇
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2023年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況 | マイナビキャリアリサーチLab マイナビ調査で自分の就職活動を漢字一文字で表してもらったところ、今年の1位は「楽」となった。23年卒の就活生に「あなたの就職活動のテーマ曲」を挙げてもらったところ… - 担当者の動き
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・社員スケジュールの調整
・面接へのアサイン
・内定辞退防止策
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2023年卒大学生活動実態調査 (9月) | マイナビキャリアリサーチLab マイナビ調査によると、9月末時点での2023年卒の学生の内定率は87.3%(前年比0.7pt増)であった。選考において第1志望以外の企業から志望順位を聞かれたことのある学生は8…
大学4年)10月〜2月
- トピック
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内定式・入社前研修
- 学生の動き
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・内定式への参加
・入社前研修の参加
・就職活動の継続
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2023年卒大学生活動実態調査 (10月中旬) | マイナビキャリアリサーチLab 2023年卒の大学生の内定率をマイナビが発表。10月10日時点での内定率は89.6%、平均内定保有社数は2.4社で、いずれも前年比増。内定式は対面形式で参加した学生が約6割で最… - 担当者の動き
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・入社辞退の防止
・入社前研修の内容
マイナビキャリアリサーチLab | 働…2022年卒 入社半年後調査 ~コロナ禍2年目の就活を乗り越えた新入社員の現在地とは | マイナビキャリアリサ… コロナ2年目の22年卒の就活生の「その後」を調べるため、新入社員になってから半年後にあたる時点で調査を実施。勤務先満足度が最高の新入社員は、理想の将来の自分像が見…
企業の認知方法
最初のステップは企業の存在を知ってもらうことです。日常生活で目にする商品やサービスを提供している企業は認知されていますが、裏方の仕事である製造メーカーや部品メーカーなどはあまり知られていません。また、飲食店や販売店など、大量に店舗や会社がある業界においては、数がありすぎて発見されてにくい状況です。自分たちの存在を求職者に認知してもらう方法はどのようにしていますか?
- |総合求人サイト
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マイナビやリクナビなど、大型の求人サイトになります。幅広いジャンルの業界や企業が掲載されており、求人以外にも適職診断やエントリーシートの書き方など、就職サポートが無料で利用できます。
- |専門求人サイト
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保育士、看護師、美容師など、特定の技術や資格を持っている分野の求人サイトになります。専門分野への職種を希望している人にとっては検索する時間が短縮できます。また、総合求人サイトには掲載されていない企業も多数あります。
- |エージェント会社
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近年増えている就職活動の方法になります。エージェント会社に登録した学生は、担当者と面談をして希望などを確認します。担当者が内定するまで履歴書や面接などのサポートを行ってくれます。
- |SNS
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自社のリクルートアカウントを運用して、求職者に向けて情報を発信して認知してもらう方法です。SNSは身近な情報収集ツールとして定着しており、うまく活用することができれば費用を大幅に抑えることができます。
- |学校求人
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各学校へ郵送や訪問をする方法です。学校によっては、従来通りペーパーによる掲載もあれば、専用アプリなどを活用した電子求人などがあります。どのような掲載方法なのかも確認しておく必要があります。
- |合同企業説明会
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学外で学内で開催される合同企業説明会です。幅広い業界から専門分野に特化した業界のみの開催など、様々なパターンがあります。会場に参加するためには、専門のガイダンス業者に依頼したり、ハロワークなどの行政機関に問い合わせる必要があります。
- |ハローワーク
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特に高校生を対象した企業は必須になっており、7月に情報開示が行われ9月から選考開始となっています。近年は専門学校などが運営する高等課程も増えています。高等課程は高校とは異なるため、就職フローの確認を各校に問い合わせる必要があります。
学生との接点方法
何かしらのきっかけによって学生との接点ができた場合に、その後どのようにして連絡を取り合うのかを決めておく必要があります。インターンの申し込みや会社説明会の予約、受験応募など、学生から企業へアクセスしやすいものを選ぶ必要があります。また、企業側からも学生に対して有効な情報提供する際に活用します。頻度や内容について精査する必要がありますが、企業のことを思い出したり、応募へのトリガーにもなります。
- |専用アプリ
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自社でカスタマイズできるので、利便性が高くなりますが、アプリの開発費用やアプリのダウンロードが必要になるため、費用対効果を検証する必要があります。
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多数の人にアプローチしたい場合におすすめです。フォロー者だけに発信できるストーリーズ機能や説明会やインターンで接点を持っていない人にもアプローチできます。フォロワー一人一人へのアプローチも可能ですが、表示方法や管理がしづらいです。
- |LINE
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一人ひとりにアプローチしたい場合におすすめです。個別に履歴が残り、既読機能によって目視されたことが確認できます。一斉配信などの機能も充実しています。ただし、LINE登録してくれた人にしかアプローチできません。
- |求人サイトのマイページ
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求人サイトでログインした際に見せることができます。サイトによっては掲載するたびに料金が発生する場合があります。また、掲載内容もテキストだけの場合もあります。
認知と接点の課題
大学や短大の多くが大手の求人サイトへの登録を促しています。背景としては、企業側が自社で採用システムを構築していないため、求人サイトからしか応募できないからです。また、企業側も不特定多数の応募者の管理に膨大な費用と時間がかかるため、専用のサービスやサイトを利用しています。
そのため、企業側は大量に掲載されている企業の中から上位に表示させるために掲載料とは別に広告費を払ったり、興味がある分野にチェックをしている登録者に対して送信するメールサービスやエントリー内容に興味を持った学生にコンタクトできるスカウト機能があります。企業側が学生への認知と接点を持つためには年々コストが上昇しています。
また、学生側も大量にある企業の中から自分に合った会社を探し出すことが困難になっています。特に大学生は業界や職業が明確になっていません。一部のYouTuberが投稿している「就職してはいけない業界」などは再生回数が多く、その影響を大きく受けている可能性があります。
インターンシップの内容
先ほども説明したように、インターンシップの申し込みで得た学生情報が就職活動に利用することができるようになりました。総合求人サイトでは9月ごろからインターンシップの応募をしています。企業によって内容や期間が異なっており、対面やオンラインなど様々です。特に遠方者にとって東京本社でのインターンは費用と時間の関係上参加しにくいため、オンラインの開催が目立ちます。
また、期間についても1週間から1ヶ月間などの長期タイプよりも1DAYによるものも多く、時間が短いので、興味がある学生にとっても参加しやすく、企業にとっても多くの学生リストが獲得できるなどの事情があります。
採用担当者にとって、魅力的なインターンシップの企画力が必要になっており、インターンの参加者は「見込応募者」としてカウントできます。ここからどれだけ応募してもらうのかを戦略的に組み立てていく流れになります。
情報収集と検索ワード
企業の存在をしった学生はすぐに申し込むのではなく、どのような企業なのかを検索します。企業側が発信している内容はもちろん、口コミやSNSなどの情報を今は手軽に入手できます。採用担当者がチェックするべきは、自社がどのような評価をされているのか、事実ではないことが拡散されていないか、などを把握して、それらのコメントや内容についてフォローする情報を発信することです。また、悪質な誹謗中傷に該当する場合もあるため、定期的にエゴサーチを行いましょう。
学生がチェックしている内容
企業側が発信している内容はどうしてもプラス面が多くなりがちですが、学生にとっては良い印象にならない場合があります。仕事なので、当然大変なことや厳しいこともあることは学生たちも認識しています。プラス面ばかりを強調しすぎることで、大きなマイナス面があると判断したり、入社後の期待値が上がりすぎて、早期の離職につながる場合もあります。
学生たちが知りたい内容は「リアルな現場」です。過酷な環境であっても真剣に立ち向かっている姿やスタッフたちと楽しそうに仕事をしている様子になります。仕事だけでなく、社員のプライベートの様子も気になっています。どんなところに住んでいるのか、どんな食事や休日を過ごしているのか?入社したら自分もそんな充実した時間を過ごしたいと思わせるかどうかが重要になります。
企業側が発信する内容
インターンシップの参加者、説明会の参加者、SNSのフォロワーなど、見込応募者に対するアプローチを計画していきます。マーケティング用語では「リードナーチャリング」と言います。リードは「見込顧客」、ナーチャリングは「育成」という意味です。見込顧客の関心度を高める目のフローを企画していきます。
対応する担当者
採用担当者によって企業への印象は大きく変わります。そのため、それぞれの属性に応じて担当者を変えることも必要なってきます。学生にどのような印象を与えるのか参考にしてください。
- |新入社員
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入社1年目なので、仕事内容や会社のことはまだ把握しきれていませんが、目の前に学生の気持ちに寄り添ったカウンセングができます。説明会などで店舗見学やインターンへの予約などに強いです。ただし、学生気分が残っているため、態度や言動による印象に影響が出る場合があります。
- |3年目
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年齢も近く会社での経験も豊富なので、現場でのやりがいや仕事内容についてはリアルに伝えることができます。また、業界や他社との違いも明確に説明することができます。ただし、学生気分が抜け出しているため、学生の態度や言動にストレスを感じる場合があります。
- |マネージャー
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人事に関する詳しい内容が説明できます。キャリアップや勤務地、給与や休日など、学生が気になる点に即座に答えることができます。ただし、現場を離れている場合が多いため、仕事へのやりがいや内容については、過去の経験談に基づくことになるため、説得力が弱くなります。
- |オーナー(社長)
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企業の最高責任者が対応することで、オーナーの人柄や考え方に共感して入社を決める場合も多くあります。スタッフさんとのやり取りによって、その企業の人間関係なども感じ取ることができます。ただし、逆の場合は、いくらスタッフや内容が良くても応募されない可能性があります。
内定後のフォロー
内定を出したにも関わらず辞退をされてしまっては意味がありません。内定承諾書によって確約をとった場合でも辞退する可能性はあります。内定式だけでなく、入社するまでの間のフォローによって辞退率を下げることも重要です。場合によっては、友人の会社がしっかりとしたフォローの連絡や対応があるのに、自分の内定先からは全く連絡がないから不安になって辞退する場合もあります。頻度、タイミング、内容について計画を立てておきましょう。
まとめ
今回はリクリートジャーニーについて解説してきました。学生への認知、接点、応募、入社までの流れについてポイントを確認できたと思います。あとは、具体的な計画や内容について企画する必要があります。CEVSTYのカスタムメイド研修では、このような企画についての研修も行っておりますので、ご興味がある方はお問い合わせください。
これからのビジネスに必須