人事担当者の育成プログラム
全国から応募を増やす仕組みづくり
ナーチャリングコンテンツとは、接点を持った顧客(求職者)に対して、購買意欲(入職意欲)を向上させるために、企業側が送信したり配信するコンテンツやメッセージのことです。Webマーケティングは、実店舗や対面のように直接触れ合う機会がないため、時間の経過とともに記憶や感動が薄れていきます。そのため、購買意欲を維持させたり、決断してもらうためのアプローチを計画的に実施する必要があります。
1.成功事例の分析
神奈川県の湘南を中心に展開している株式会社ケンジさんの採用マーケティングは非常に参考になります。
◼️ メディアの特性を活用
Instagram、ホームページ、YouTubeの特性を活かしたコンテンツを発信しているので、求職者が求めている情報やイメージを文字や写真だけではなく、映像でも見ることができ、理解を深めることができています。
◼️ 更新頻度と内容
Instagramのプロフィールなど、最初に目につく部分を更新されているので、情報を探す手間を省くことができています。知りたい情報が見つからずに離脱することを防ぐことにつながります。
◼️ 現場のスタッフが多い
採用担当者だけではなく、スタッフが多く登場するので、会社の雰囲気や様子を感じ取ることができます。内容はもちろん、笑顔な表情や明るさは、雰囲気を重要視している求職者にインパクトを与えることができます。
◼️ サロン見学
サロン見学のツアーをスタッフが担当。LINE登録によって連絡がスムーズに行えるようになっています。見学後の相談なども可能なため、多くのサロンがLINE登録によるタッチポイント(接点)を持つようにしています。
◼️ エリア指定紹介
お店選びの「採用コンシェルジュ」が要望に合うお店を厳選して紹介しています。店舗数が多い企業の場合は、入社後にギャップによって離職につながる可能性があります。事前にマッチングすることによって、防ぐことができるだけでなく、応募者も安心して決断することができます。
2.成功事例の分析
▶️ 01.ケンジで叶うこと
美を表現するための様々なチャレンジ。そのすべてが自分自身を成長させる経験になります。
- Total Beauty
- 着付け
- ヘアアレンジ
- ヘアショー
- コンテスト
- フォト撮影
▶️ 02.教育について
一人ひとりに合わせた「教育システム」で最短1年でデビュー可能
- デビューが早い理由
- 早期育成カリキュラム
- ケンジデザインアカデミー
- グループスタディ
- 海外研修
▶️ 03.数字で見るケンジ
- 創立年
- スタッフ数
- 年間休日
- 店舗数
- 初任給
- 社員寮家賃
- フランチャイズオーナー
- 有給休暇
- 福利厚生
- 社会保険完備
- 交通費支給
- 産休・育休
- 特別休暇制度
- 独立支援制度
- 共済金制度
- 貸付金制度
- 定型福利厚生クラブ加入
- 物件紹介
- 定期健康診断
▶️ 04.ケンジの住まい
地方からの就職でも安心♪東京・神奈川各地に単身寮をご用意しています!
- 完全一人暮らしの単身寮完備
- 家具家電付き
- 一人暮らし希望者向けの物件紹介
- 引越し支度金制度
▶️ 05.イベント
盛り沢山のイベントでケンジをもっと楽しもう♪
- 入社式
- 表彰パーティー
- ハロウィン仮装
- 新年会
- ◯◯DAY
- BBQ
- 誕生日会
- 運動会
- 同期会
- サロンコンペ
▶️ 06.美容師ライフ
これが美容師、これがケンジ。
- エリア
- 名前
- 出身学校
- インスタアカウント
- メッセージ
- 1日のスケジュール
3.インスタグラム
▶️ 01.アカウント設計
インスグラムを活用して、求職者への認知拡大や接点を維持するコミュニティツールとして検討しているサロンも多いと思います。インスタグラムは、人と人を繋ぐことをコンセプトにしているアプリになるので、アカウントやプロフィールの情報はSEO対策やフォロワーを増やすためにも重要な役割を担います。
◼️ 名前
名前の部分は検索でヒットする重要なワードになります。企業名、サロン名、サービス内容、地域など、求職者がサロンや求人を検索する際に使用するワードをピックアップして、使用するようにしましょう。名前を変更すると一定期間変更することができないので、注意してください。
◼️ プロフィール
プロフィールでは、このアカウントでの発信内容やサロンの特徴に関するアピール内容を表示します。端的に分かりやすい言葉を使用します。絵文字などで視認性などを高める工夫をしていきましょう。
◼️ リンク
インスタグラムでは、5つまで外部リンクを貼り付けることができます。求人専用のランディングページやLINEなどの登録ページなどを貼り付けておくことで、次のアクションをスムーズに誘導することができます。
◼️ ストーリーズハイライト
ストーリーズハイライトとは、プロフィールの下に設置された丸いアイコンになります。ストーリーズで投稿した15秒ほどの動画を固定させることができます。フィードですぐに見つけづらいコンテンツもすぐに見てもらうことができますので、常に最新の情報にアップするようにしましょう。
- 個別説明会
- サロン見学
- 体育祭hair
- ロンドン研修
- 無料施術キャンペーン
- 社内セミナー
- Halloween
- ヘアショー
- サロン紹介
- 卒業式ヘアアレンジ
- ニューヨーク研修
▶️ 02.採用に関する情報
▶️ 03.普段の生活で役立つ情報
▶️ 04.スタッフ紹介
▶️ 05.社内行事に関する情報
▶️ 06.募集が少ないサロンの特徴
- 情報が少ない
- 入社後のイメージができない
- スタッフの様子が見えない
- 情報が更新されていない
- 連絡手段が電話かメールしかない
- 他社との違いが不明
- 入社するメリットが弱い
- 数字で表記されていない
▶️ 07.他社のサロン公式アカウント集
ヘアサロンにおいてライバルがどのようなアカウントを運用しているのかご紹介します。
ポイント
概要 | 集客用に開設されたアカウントになります。通常は顧客に対して情報発信をされているものです。 |
メリット | 投稿内容に採用に関する情報を差し込むだけなので、手間や準備などの負担を軽減することができます。 |
注意点 | 応募者は毎回アカウントをチェックしているわけではないため、大量に表示された投稿の中から採用の投稿が見つけにくいため、離脱される可能性が高くなります。 |
▶️ 08.採用専用アカウント集
ポイント
採用に関する情報をメインに作成されたサロンのアカウントになります。
概要 | リクルート用に開設されたアカウントになります。新卒だけでなはく、中途採用に関する情報発信をされているものです。 |
メリット | 採用情報に特化しているため、就職や転職を検討している対象者にとっては、知りたい情報を素早く入手することができます。 |
注意点 | 特定の情報しか掲載されていないため、興味や関心度が高い人しか見られることはありません。 |
▶️ 09.スタッフのアカウント集
スタッフが発信しているアカウントから求人募集についての告知をしているものになります。
ポイント
概要 | スタッフが個人で開設しているアカウントに採用情報を掲載する方法になります。 |
メリット | 個人のアカウントでフォロワーの中には美容学生も多数いるので、採用情報をキャッチしてもらえる可能性が高くなります。 |
注意点 | あくまで個人のアカウントになるため、企業側が依頼する場合は、しっかりとインセンティブやルールなどを設定しておく必要があります。 |
▶️ 10.ホームページの事例
Instagramや会場ガイダンスなどでお店のことを知った学生などは、後から情報を収集するために、ホームページやホットペッパービューティーなどを見ていきます。ホームページでは、SNSだけで足りない情報不足を補い、ホットペッパーなどでは他のスタイリストやお客様の声などもチェックしています。どんな項目をどのように伝えているのか参考になります。
▶️ 11.競合アカウントの分析
競合アカウント分析は競争の激しい市場で優秀な人材を獲得するために非常に重要です。以下の点が主な理由となります。
競合他社の採用戦略の理解 | ライバル企業がどのような採用戦略を採っているかを理解することで、自社の採用活動を効果的に計画し、必要な調整を行うことができます。例えば、ライバル企業がどのような媒体を利用して求人を出しているのか、どのようなメッセージや雇用条件を提示しているのかを把握することができます。 |
給与・福利厚生のベンチマーキング | ライバル企業の給与水準や福利厚生を調査することで、自社の提供する条件が競争力のあるものであるかどうかを確認できます。これにより、給与や福利厚生パッケージを市場水準に合わせ、優秀な人材を引きつけることが可能となります。 |
採用プロセスの改善 | 競合他社の採用プロセスを分析することで、自社の採用プロセスの効率や候補者体験を向上させるための改善点を見つけることができます。例えば、面接の回数や方法、内定までのスピードなどを比較し、より魅力的な採用プロセスを設計することができます。 |
ターゲット層の特定 | ライバル企業がどのようなバックグラウンドやスキルセットを持つ候補者をターゲットにしているかを知ることで、自社の理想的な候補者像を明確にし、それに基づいた採用戦略を立てることができます。 |
ブランド・イメージの向上 | 競合他社の雇用ブランド(エンプロイヤーブランド)を分析することで、自社の雇用ブランドを強化するためのヒントを得ることができます。例えば、ライバル企業がどのような社内文化や働き方をアピールしているかを知り、自社の強みを効果的に打ち出す戦略を構築できます。 |
新たな採用チャネルの発見 | ライバル企業が利用している新しい採用チャネルやテクノロジーを調査することで、自社でもそれらを採用するかどうかの判断材料とすることができます。これにより、より幅広い候補者にアプローチするための新しい方法を見つけることができます。 |
4.コンテンツの企画
見学をしてくれた求職者は、ほとんどの場合「検討中」になります。他にも気になるサロンがあったり、本当にここでいいのかという不安があるからです。見学後に放置するのではなく、他のサロンよりも魅力的な部分を発信したり、決断できるきっかけを与えることが応募率を高める重要なポイントです。
▶️ 01.申し込みをしない理由
1)魅力不足
給与や休日は問題ないが、サロン自体の魅力やサービス内容、場所やカリキュラムなどが他のサロンよりも見劣りしてしまう。このまま妥協してもいいのだろうか。
2)差別化不足
他社のサロンにも同じように休暇や福利厚生が存在しており、明確な違いが分からないため、判断することができない。
3)情報不足
これまでに前例がないため、失敗したら取り返しがつかないことになる。ネットや説明会を聞いても悪くないが、周りの友人もサロンについて知らない人ばかりだから不安。
4)優柔不断な性格
会社説明会やサロン見学も参加してどれも素晴らしく、自分の判断力に自信がないのでまだ決められない。もう少し悩んでから決めよう。
5)タイミング
素晴らしいサロンに出会うことができて本当に良かった。ただ、すぐに決めなければならないものではないので、しばらく様子を見てから検討しよう。
6)ネガティブな情報
SNSで検索していると検討しているサロンについてのレビューを発見した。高評価の人もいたが、低評価の人もいたので、もし低評価の人と同じ環境だったらイヤだな。
7)周りが他を勧めてくる
自分では先日話を聞いたサロンにしようと決めていたが、先生や友人から他のサロンについて紹介され、とても勧めてくるので迷っている。
8)対応不足
サロン見学をしてとても気に入ったので応募しようとしたが、気になった点があり問い合わせをしたところ、電話応対したスタッフさんが酷かったので、本当に任せていいのか不安になった。
▶️ 02.トピックコンテンツ
トピックコンテンツとは「話題」のことです。皆さんにとってサロンでの出来事は日常的な風景になりますが、求職者にとってみれば、すべてが非日常な風景になります。その中でも求職者が知りたい人間関係や練習風景、普段の店内やお客様の様子などを写真が動画などで発信して、サロンのことを忘れないようにしかけていきます。
◼️ 新しいデザインの紹介
お客様に提供している情報と同じように、学生に対して、新しいカラーやデザインについて発信していきます。
◼️ プロとして必要なスキル情報
美容に関して興味を持っている人が多いので、プロとして必要な知識や情報に敏感な学生もいます。スタイリングのコツやブローのコツなど、技術アップに役立つ情報は価値があります。
◼️ 日常生活で役立つ情報
日常生活の中でも美容に関しての悩みや願望があり、解決できる情報を探しています。簡単にできるヘアアレンジなのに、周りからすごいと言われるようなデザインや、忙しい朝に一人で手軽できる内容は喜ばれます。
◼️ プロが使っている美容グッズ
美容グッズの情報も興味を持っている学生が多いです。ヘアアイロンやヘアオイルなども色んなものが発売されているので、美容学生におすすめのアイテムなどは注目されます。
◼️ スタッフの近況
説明会に来ていたスタッフがスタイリストデビューしたら、インスタグラムやLINEなどに投稿してお知らせをしてください。インスタグラムであれば、「いいね」数が増えたり、「おめでとうございます」などのコメントが届き、アルゴリズムによって拡散力が高まります。投稿したスタッフもモチベーションが上がり、投稿を見た学生も嬉しさや勇気をもらうだけでなく、お店に対して好印象になります。サロン側としては、スタッフのやる気と学生への訴求効果が高まるため、Win Win Winの関係になります。
◼️ リアルなサロン見学
求職者が見たいのは日常的な様子です。自分が入社した時にどんな環境で働くのかを想像できるからです。笑ったり真剣な表情はもちろん,失敗した時のフォローなど,「ドキュメンタリー」のような描写が人気です。
◼️ 練習風景
トレーニングの様子も求職者が必ず関わる部分なので関心度が高いコンテンツになります。表情や動き,教えている様子などが等身大として映し出されるので,ここだったら自分でもやっていけるかどうかをチェックしています。
◼️ お店の近くのカフェ
お店だけではなく,近隣の様子も気になります。食事や休憩時間で過ごすためにどんな環境なのか興味があります。働くことが過酷なことなのではなく,休憩をしっかり取れていることのアピールにもつながります。
◼️ カウンセリング風景
お客様とスタイリストとの会話ややり取りは,その場にいる人しか目撃することはありません。スタイリストの技術力の高さやお客さんが施術後に感動している表情,デザインのビフォーアフターはインパクトを与えることができます
▶️ 03.スタッフの投稿活用
店内の様子だけではネタが切れてしまうので、スタッフが投稿した動画や写真などをサロンのアカウントに投稿する方法です。アップする際にスタッフのアカウントをキャプションすることで、スタッフのアカウントへの誘導も可能になります。投稿については、コンテンツを提供した場合にインセンティブを与えることで、仕事として捉えてもらうことがポイントです。
▶️ 04.企画立案のチェックポイント
目的 | 何の対策なのか |
いつ | 4月、5月 年度初め、年末年始 |
誰に | どのグループに対して |
何を | トピックコンテンツ ユーザーコンテンツ |
どこで | イベント、ゼミ、セミナー メール、SNS、電話、LINE |
どのように | 対面、オンライン、アーカイブ |
告知メディア | Web、メール、DM、LINE、SNS |
配信内容 | テキスト、写真、動画 |
▶️ 05.アプローチの頻度や時間帯
見学に対する「お礼」などはその日のうちか翌日には行ってください。また、LINE、電話、DMなどは時間帯によって不快に思う場合があります。休日、昼休み、授業終わりなどに配慮する必要があります。また、毎日アプローチがあるとプレッシャーになるため、1週間に一度、決まった曜日や時間帯に送信することで、求職者も意識するようになります。
お知らせ
2024年10月時点
先着30サロンのみ特別料金
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