人事担当者の育成プログラム
全国から応募を増やす仕組みづくり
飲食業界において、料理人の確保が大きな課題になっています。機械化できる部分と人の手でなければできない部分があり、大手企業はオートメーション化を強化させる中で、個人や地方の飲食店やレストランにおいては、人材確保と育成が事業の継続と発展に大きく影響します。ここでは、元専門学校の就職担当者が人事担当者向けに作成た採用マニュアルについて解説します。
1.これまでの生い立ち
新卒をターゲットにする場合は、これまでの生い立ちを把握して、高校時代に流行った音楽や人物をコンテンツ内に起用することで、短時間で共有共感を生み出すことができます。
▶️ 2019.4〜2020.3(16歳)
平成31年4月〜令和元年5月〜令和2年3月
■ 社会・経済
- 日経平均(最高値:24,091 最安値:16,358)
- 天皇陛下が即位され、「令和」に改元
- ラグビーW杯日本大会開幕
- 京都アニメーション放火
- 消費税率10%スタート
- 沖縄・首里城が焼失
- 渋野日向子が全英女子優勝
- マリナーズ・イチローが引退表明
■ 新商品・ヒット商品
- ワークマン
- タピオカ
- ルックプラス バスタブクレンジング
- ハンディーファン
- こだわり酒場のレモンサワー
- バスチー
- オキュラスGO&クエスト
- 悪魔のおにぎり
- マシュマロパンプス
■ 流行語・トレンド
- あおり運転
- PayPay
- ボヘミアン・ラブソディ
- Netflix
- ウーバーイーツ
■ ヒット曲
- Lemon(米津玄師)
- 馬と鹿(米津玄師)
- マリーゴールド(あいみょん)
- まちがいさがし(菅田将暉)
- HAPPY BIRTHDAY(back number)
- パプリカ(Foorin)
- Flamingo(米津玄師)
- 白日(King Gnu)
- アイノカタチfeat.HIDE(MISIA)
■ 邦画ランキング
- 天気の子
- 名探偵コナン 紺青の拳
- キングダム
- ドラえもん
- マスカレード・ホテル
- ONE PIECE STAMPEDE
- 翔んで埼玉
- コンフィデンスマンJP
- 劇場版ポケットモンスター
- クレヨンしんちゃん
■ 高視聴率テレビドラマ
- 相棒
- ドクター X
- あなたの番です
- まだ結婚できない男
- 孤独のグルメ
- 凪のお暇
- グランメゾン東京
- ノーサイド・ゲーム
- 3年A組ー今から皆さんは、人質ですー
- きのう何食べた?
▶️ 2020.4〜2021.3(17歳)
令和2年4月〜令和3年3月
■ 社会・経済
- 新型コロナウィルス感染拡大 緊急事態宣言
- 東京五輪・パラリンピック 1年延期
- 菅首相誕生 新内閣発足
- 京都アニメーション放火
- 鬼滅の刃 最速100億円
- 甲子園 春夏中止
- 将棋の藤井七段が最年少タイトル
- Go To トラベル
■ 新商品・ヒット商品
- 鬼滅の刃
- マスク消費
- あつまれ どうぶつの森
- Zoom
- 檸檬堂
- AirPods Pro
- モバイルオーダー
- Shupatto
- ゴキブリエムダー
■ 流行語・トレンド
- 3蜜
- 愛の不時着
- アベノマスク
- ソロキャンプ
- おうち時間
- Zoom映え
- テレワーク
- オンライン
- 鬼滅の刃
■ ベストセラー
- 鋼鉄の法
- 鬼滅の刃 しあわせの花
- 鬼滅の刃 片羽の蝶
- ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
- Sincerely yours 田中みな実写真集
- こども六法
- あつまれどうぶつの森 完全攻略本+超カタログ
- ケーキの切れない非行少年たち
- FACTFULNESS
- WORLD SEIKYO
■ ヒット曲
- 紅蓮華(LiSA)
- I LOVE(Official髭男dism)
- 炎(LiSA)
- Pretender(Offcial髭男dism)
- 夜に駆ける(YOASOBI)
- 感電(米津玄師)
- 白日(King Gnu)
- 裸の心(あいみょん)
- 香水(瑛人)
- 馬と鹿(米津玄師)
■ 邦画ランキング
- 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
- 今日から俺は!!劇場版
- パラサイト 半地下の家族
- 新解釈・三國志
- コンフィデンスマンJPプリンセス編
- 映画ドラえもん のび太の新恐竜
- STAND BY ME ドラえもん2
- TENET テネット
- 映画 えんとつ町のプペル
■ 高視聴率テレビドラマ
- 半沢直樹
- BG〜身辺警護人
- 私の家政夫ナギサさん
- 相棒19
- 七人の秘書
- 特捜9
- テセウスの船
- 警視庁・捜査一課長
- ハケンの品格
- 未解決の女2
▶️ 2021.4〜2022.3(18歳)
令和3年4月〜令和4年3月
■ 社会・経済
- 熱海で大規模な土石流
- 東京五輪開幕
- デジタル庁指導
- 岸田内閣発足
- FacebookがMetaに変更
- ロシア軍、ウクライナ侵攻
- 北京五輪
■ 新商品・ヒット商品
- TikTok
- ウマ娘 プリティーダービー
- 昭和・平成レトロゲーム
- ahamo/povo/LINEMO
- マリトッツォ
- キリン一番搾り 糖質ゼロ
- ピッコマ
- カントリーマアム チョコまみれ
- 格安越境EC
■ 流行語・トレンド
- はにゃ?
- それな
- しか勝たん
- ぴえん
- イカゲーム
- SHEIN
- スタバ新作
- 地球グミ
- コムドット
- トゥンカロン
■ ベストセラー
- スマホ脳
- 推し、燃ゆ
- 人は話し方が9割、1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ
- 52ヘルツのクジラたち
- 星ひとみの天星術
- 人新世の「資本論」
- 本当の自由を手に入れるお金の大学
- 論議と算盤 現代語訳
■ ヒット曲
- うっせぇわ
- 夜に駆ける
- ドライフラワー
- Pale Blue
- 怪物
- 炎
- Dynamite
- 怪盗
- One Last Kiss
■ 邦画ランキング
- 「花束みたいな恋をした」
- るろうに剣心 最終章
- ドライブ・マイ・カー
- ザ・ファブル 殺さない殺し屋
- そして、バトンは渡された
- キネマの神様
- 東京リベンジャーズ
- 騙し絵の牙
- 護られなかった者たちへ
- すばらしき世界
■ 高視聴率テレビドラマ
- ドラゴン桜
- 天国と地獄〜サイコな2人〜
- TOKYO MER〜走る緊急救命室〜
- ドクターX〜外科医・大門未知子〜
- 日本沈没ー希望のひとー
- 緊急取調室
- イチケイのカラス
- 桜の塔
- ナイト・ドクター
- 監察医 朝顔
▶️ 2022.4〜2023.3(19歳)
令和4年4月〜令和5年3月
■ 社会・経済
- 東北新幹線、全線で運転再開
- 知床半島沖で観光船が沈没
- 円急落、一時131円台は20年ぶり
- スウェーデンとフィンランドNATOに加盟
- KDDI、全国で通信障害
- 安倍元首相、銃撃され死亡
- 旧統一教会問題
- ウクライナ侵攻
- 五輪汚職
- エリザベ女王国葬
- 韓国ハロウィーン雑踏事故
■ 新商品・ヒット商品
- Yakult1000/Y1000
- ちいかわ
- PCM冷却ネックリング
- 完全メシ
- 炭酸飲料対応ボトル
- 翠ジンソーダ缶
- 日産サクラ/eKクロス EV
- スプラトゥーン3
- 冷やし中華
- ファブリーズ お風呂用防カビ剤
■ 流行語・トレンド
- インボイス制度
- きつねダンス
- メタバース
- スマホショルダー
- オミクロン
- 令和の怪物
- ヌン活
- 知らんけど
- ルッキズム
■ ベストセラー
- 人は話し方が9割
- 同志少女よ、敵を撃て
- ジェイソン流お金の増やし方
- WORLD SEIKYO vol.2
- メシアの法
- 私が見た未来、完全版
- 聖域
- 893ぴきせいぞろい!ポケモン大図鑑
- 本当の自由を手に入れる お金の大学
- 20代で得た知見
- 70歳が老化の分かれ道
■ ヒット曲
- CITRUS(Da-iCE)
- それを愛と呼ぶなら(Uru)
- Bye-Good-Bye(BE:FIRST)
- W/X/Y(Tani Yuuki)
- ミックスナッツ(Official髭男dism)
- カメレオン(King Gnu)
- CALL 119
- ブラザービート
- M八七(米津玄師)
- なんでもないよ(マカロニえんぴつ)
■ 邦画ランキング
- ONE PIECE RED
- 名探偵コナン ハロウィンの花嫁
- キングダム2 遙かなる大地へ
- シン・ウルトラマン
- 余命10年
- コンフィデンスマンJP 英雄編
- 沈黙のパレード
- 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争
- ドラゴンボール超スーパーヒーロー
■ 高視聴率テレビドラマ
- DCU
- マイファミリー
- ミステリと言う勿れ
- ザ・トラベルナース
- 未来への10カウント
- オールドルーキー
- アトムの瞳
- 六本木クラス
- となりのチカラ
- 元彼の遺言状
2.Z世代の価値観
デジタルネイティブと呼ばれ、生まれた時からWebやSNSが身近な生活の一部として定着している世代になります。Z世代がどのような価値基準を持っているのか把握し、デジタルマーケティングで訴求するヒントについてご紹介します。
▶️ 01.Z世代の年齢層は?
自然災害やパンデミック、世界情勢の激しい変動の中で生きる1996〜2010年生まれのZ世代はどんな価値観を持ち、消費行動をするのか。また、企業や事業主がZ世代とコミュニケーションするにはどうすればよいのか。

Z世代の1つ前のミレニアル世代(Y世代)は1981〜1995年生まれで、インターネットやケータイ時代に育ったデジタルネイティブの世代になります。

日本のZ世代は、リーマンショックや東日本大震災を経験しています。コロナや戦争などをSNSなどを目の当たりにしているため、将来に対して希望よりも不確実性を感じながら生きています。
▶️ 02.Z世代の特徴

「影響を受ける人は誰か」という調査では、Z世代はインフルエンサーやタレントを上げる人が他世代に比べて多くなっています。周りの大人たちよりもSNSで検索をして情報を収集する能力が高くなっているため、Z世代にとってSNSは身近なアドバイザーであり、ブレインになっています。
◼️ 多様性を大事にする
全国の18~25歳の男女のうち「多様性は大事だと思う」と回答した人数は、8割を超えるものでした。多様な考え方や価値観を大切にするZ世代は,自分と異なる人種やジェンダー、人生観をもった人を受け入れる傾向があります。ダイバーシティやインクルージョンなどと表現されます。個性を大事にして違うことを尊重した日本の教育によるものだと推測されます。
◼️ 環境問題に関心がある
日本国内においてもSDGsについて教える機会が多くあり,6割以上が興味や関心を持っています。2011年に東日本大震災を経験したこともあり、自然との共存や社会の持続可能性を重視する価値観が根付いており,商品や企業を選択するうえでも「環境問題・社会問題に配慮していること」を判断基準にする傾向があります。
◼️ 現実主義
失われた20年や30年と言われるように,日本国内では世帯の年収が上がっておらず,好景気を経験したことがありません。こちらも東日本大震災の記憶から,人はいつ死ぬのか分からないことやウクライナ侵攻による世界中の動きから,将来に不安を感じているため,無駄遣いや衝動買いを好まない傾向があります。
◼️ 競争を避け仲間を大切にする
日本国内の教育機関では,競争による優劣が子供に与える影響が大きいと判断されたため,競争することは良くないことだと考えるようになりました。公平性や平等性を重んじる傾向があります。
◼️ ジェンダーレスな価値観
男性や女性に対する決めつけや偏見に囚われない傾向が強くなっています。化粧についても働き方についても男女平等であるべきだと考えています。家事や育児なども夫婦で分担したり、性別で役割を決めつけることを嫌う傾向があります。
▶️ 03.つながりを求めるZ世代
SNSでつながった人だとリアルに会うことに抵抗が少ない傾向があり、リアルとSNSが連動することで、状況によって行き来しているイメージになります。

Z世代がSNSを見る時間は、他の世代に比べて2倍以上と言われています。Z世代はSNSの利用が中心で、身近な人だけでなく有名人もフォローしています。
▶️ 04.SNSの立ち位置
Y世代はリアルが表でSNSが裏という価値観だったが、Z世代はSNSに表と裏が存在します。「SNSが主戦場」だからこそ、そこに表と裏があります。

「アカウントを複数持つ」のが当たり前になっていることもZ世代の特徴です。InstagramのアカウントではZ世代の88.5%が複数のアカウントを持っていると言われています。平均2−3個になりますが、なかには10個持つ人もいるようです。複数アカウントには表と裏があり、使い分けています。

Z世代には、「推し活ごとにアカウントを用意する」傾向もあります。アカウントごとに自分を演じ分けるので、「好き」の数だけ人格を存在させることができます。推しが好きではなくなったり、トライブの人間関係でトラブルがあったりすると、アカウントを消してSNSでの人格を消滅させる「ソーシャルクレンジング」を行っている場合もあります。
◼️ X(リアル情報)
Xは時事ネタや新発売の情報共有をするだけでなく、交通情報や天候、花見や花火大会などのイベント情報などのリアルな情報収集に役立ちます。また、リツイート機能によって他の人が投稿した内容を自分の投稿にも転載できるため、拡散力が最もあるSNSになります。
◼️ YouTube(情報からエンタメまで)
テレビのバラエティやドキュメンタリーのような動画を楽しむ目的から時事ネタに関する情報番組のように、幅広い情報を仕入れるために使用しています。また、メイクやダイエットなどのハウツー動画は、身近な生活で役に立つので人気です。
◼️ Instagram(ビジュアル)
“インスタ映え“が流行したように、ビジュアル的なインパクトを与える情報を探す場合に活用されています。特に飲食店、観光地、フッション、メイクなどは身近な生活にすぐに役立つことができるため、フォローしているアカウントを定期的に見ています。さらに、リールと呼ばれる短い動画投稿機能が追加されたり、インスタライブでテレビのようにリアルタイムで動画を楽しむ人もいます。
◼️ TikTok(トレンド情報)
以前はダンスなどの動画コンテンツを楽しむアプリでしたが、短い時間でトレンド情報や商品についての紹介などが増えています。話題の新商品やイベントなどを文字ではなく映像で見たい人が情報収集のツールとして活用しています。
▶️ 05.広告が嫌い
ソーシャルネイティブのZ世代は少しでも嘘や演出を感じると冷めてしまう傾向があるため、ステルスマーケティングはNGです。推しが本当に好きで使って紹介しているのか、単なるPR投稿なのかを見極めています。

これまで見てきたように、Z世代のキーワードは「つながり」と「リアル」になります。ドラマや映画はノンフィクションであったとしても、作られた作品になります。SNSやYouTubeなどは、自分と価値観が同じ人や理想的な生活や姿をしている人と直接つながることで、リアルな世界で参加者の一員として感じることができます。

少しでも自分とはかけ離れた情報や内容については興味を持たれることはありません。現実から理想へと近づくために役立つ情報や商品には強い関心があります。そのため、ターゲット層が抱えるリアルな現実をリサーチして等身大の内容で共感を生み出しつながりを強化してファンになってもらうことが効果的です。
短尺動画は流行りの音楽やリメイクされた曲と相性がいいです。音楽と映像と文字のトリプル効果によって、訴求力だけでなく記憶にも留まりやすくなるので、曲選びもしっかりと行うようにしてください。
▶️ 06.Z世代の消費行の傾向

Z世代の消費行動は4つのワードに分類されています。モノによる豊かさから“ココロ“の豊かさへとシフトしており、SNSによって自分と同じ価値観の人間と繋がることが自信を持たせ、価値観を共感共有できる消費であることが重要になっています。
◼️ 体験消費
旅行やイベントといった時間を共有する“コト“に価値を感じる傾向があります。特定の高級商品を所持する欲求よりも時間を共有する“体験“に価値を感じる傾向があります。高額な“モノ“はレンタルしたりシェアすることが当たり前になっています。
◼️ メリハリ消費
自分らしさや価値観を尊重する教育により、周りと同じである必要性を感じなくなっています。みんなが持っているモノは所持しておかないと時代の流れに遅れていると感じていません。自分が価値を感じるモノにお金と時間を投資し、それ以外は節約の対象となっています。
◼️ 間違えたくない消費
事前の情報収集に時間を費やす傾向があります。2008年から景気が低迷している日本では年収がアップしておらず、世帯収入が増えていません。そのため親世代にも資金力がなく、金銭的な余裕がないので、失敗したくない心理が働きます。
◼️ 応援消費(イミ消費)
2011年の東日本大震災をテレビなどで目の当たりしており、社会や他者への貢献意識が強く、社会的・文化的な価値に共感してお金を使う傾向が強くあります。YouYubeや SNSによって、テレビでは報道されなかった世界中のニュースがスマートフォンに表示されるため、SDGsなどの取り組みにも強い関心を持っています。
◼️ ブランドに興味がない
自分らしさなど個性を重要視する教育の影響や景気の後退により、ブランド出なくもて自分の価値に合った商品を選択する傾向が強くなっています。
◼️ 推し活にお金をかける
Z世代の90%以上に「推し」がいて、70%以上が「推し」に影響されて何かを新しく始めています。推しの影響を受けてモノを買う「推しゴト消費」も活発です。推しが身に付けている服、コスメ、持ち物などを特定し、同じものを持ちたくて消費をしている場合もあります。年代別に人気のあるインフルエンサーをこまめにチェックすることで、ヒントがたくさんあります。
▶️ 07.就職に対する全般的な傾向

Z世代の「職場選び」では「好きなことができる環境かどうか」によって決めている人がY世代よりも多くなっています。たとえば、「趣味も仕事も両立したい」「仕事が終われば好きなことをしたい」と考えて職場を選択する。「好き」に影響されて人生を決めている傾向が強いので、好きになるように仕掛けることが重要になります。
◼️誰と一緒に働くのか
仲間との一体感を重要視するため、会社を選ぶ基準としては、一緒に働く社員や社内の雰囲気を決め手の一つにしています。会社説明会で話す人柄が会社全体の印象に直結しているため、会社のスペックよりも対応した人で決定する傾向があります。
◼️ ワークライフバランス
仕事が人生に置き換える時代もありましたが、生きていく中で仕事もプライベートも充実させることが重要であると考えている傾向が強くあります。残業時間、有給休暇、育児休暇、休憩時間の様子など、時間に関する捉え方を重要視しています。
◼️ パラレルキャリア
上場企業において45歳から早期退職を促されたり、突然雇用形態が変更されたりするニュースを見ており、一つの会社に勤め続けることがリスクであると考えています。所得も上がりにくいこともSNSで拡散されているので、副業などに興味を持っている人が多くいます。
◼️ スキル習得に積極的
パラレルキャリアに象徴されるように、これからの時代はテクノロジーの変化によって仕事を失うリスクを感じています。一つの会社で長く務めるのではなく、会社を転々とすることで経験値を積むことの方がいいのではないかと思っています。
3.学生の価値観
▶️ 01.4つの学生タイプ
学生たちが全員Z世代の傾向に当てはまるわけではありません。一人ひとり就職先を決める基準は異なっていますが、20年携わってきた中で、主に4つのタイプに分類できます。それぞれの特性を把握して、資料やパンフレット等を作成する際の参考にしてください。
◼️ 堅実タイプ
給与・ボーナス | 競合調査もしており、賃金が他よりも突出して高い場合はストレスも強いと判断する。 |
休日・残業 | 求人票に明記されていた内容と異なっていると、企業に対して不信感を強く抱く。 |
教育制度 | カリキュラム内容よりもどれだけの人が合格しているのか、実績が気になる。 |
人間関係 | 上下関係や言葉遣いなども身についているので、スタッフの態度や言葉遣いを見ている。 |
◼️ 不安タイプ
給与・ボーナス | 高い給与はそれだけ過酷な労働環境であり、自分の能力に合わないのではないか。 |
休日・残業 | 休日が多く残業が少ないことは喜ばしいことだが、練習時間が少なくなるので不安になる。 |
教育制度 | 実技や筆記試験で苦戦した場合は、スクール形式よりもマンツーマンの方が安心する。 |
人間関係 | 周りの人よりも習得スピードが遅くなった場合に非難されることを恐れている。 |
◼️ 向上タイプ
給与・ボーナス | 実力に伴って支払われる成果主義を好むため、初任給よりアップする金額に注目している。 |
休日・残業 | 成長するためには時間がかかるため、残業や休日の少なさなどは気にしていない。 |
教育制度 | 用意されたカリキュラムや仕組みによってどれぐらいレベルアップができるのかに興味が強い。 |
人間関係 | 実力者は認めるが自分よりも格下であると横柄な態度や指示を聞かない場合がある。 |
◼️ 成行タイプ
給与・ボーナス | あまり他の企業と比較しておらず、高ければ高いほど好まれる。 |
休日・残業 | やりたいことが他にもあるので、休日日数や残業時間についてチェックしている。 |
教育制度 | 目標などが決まっていないので、きっちり決まったカリキュラムよりも自主練重視を好む。 |
人間関係 | 仕事とプライベートは別なものだと認識しているため、社員旅行や飲み会はNG。 |
▶️ 02.企業選びで気にしていること
こちらも新卒学生が全員気にしているわけではなく、優先順位も一人ひとり異なります。ここでは、一例としてどんな項目をなぜ気にしているのかを解説していきます。
◼️ スタッフ
傾向 | スタッフについて強い興味をもつ求職者の心理は「居場所の安全性」を確認したいからです。新しく入る組織やグループに自分からすぐに打ち解けることが苦手なタイプが多いです。 |
対策 | 不安を払拭するために、スタッフ同士の交流が多い行事やイベントの様子を映し出すことや離職率が低い場合は、その数値を公表します。 |
情報 | ・スタッフの平均年齢 ・スタッフの男女比 ・スタッフの出身地 ・スタッフの母校 ・離職率 ・一人暮らしの割合 ・雰囲気 ・スタッフの性格や人柄 |
◼️ 求人条件
傾向 | 賃金、休日、残業、福利厚生など、入社する際の待遇面について条件が少しでもいいところを探す傾向があります。 |
対策 | 賃金は同じ地域と比べておく必要があります。高額すぎた場合は逆に警戒されます。休日は105日が法律の最低サインなので、それよりもどれだけ多いのか、残業時間や福利厚生について調査をして充実さをアピールする必要があります。 |
情報 | ・賃金 ・休日 ・残業 ・社会保険 ・福利厚生(特別休暇) ・福利厚生(援助支援金) ・有休所得率 |
◼️ 仕事内容
傾向 | 入社して1年間はどんなことをするのか興味を持っています。過酷、厳しい、いじめ、暴力、暴言などのマイナスイメージをドラマやSNSでイメージされています。修行期間はどこも短縮しているサロンが多く、過去を知らないため、1年半が短い感覚にはほとんどなっていません。 |
対策 | カットやカラーの動画や写真をSNSやホットペッパーなどで発信して、直接来店を促して体験してもらうことが最も効果的です。 |
情報 | ・カットデザイン ・カラーデザイン ・アシスタントの業務内容 ・出勤から退勤の様子 |
◼️ 教育カリキュラム
傾向 | 技術力に自信がない、高いレベルの技術を習得したいなど、不安タイプと向上タイプによってカリキュラム内容のチェックポイントが異なります。 |
対策 | 不安タイプには、入社前と入社後の習得度が分かるコンテンツを発信したり、向上タイプは短期間で売上達成や外部コンテストへの入賞歴などを発信する方法があります。 |
情報 | ・習得内容(食材知識、調理方法など) ・習得方法(アカデミー、マンツーマンなど) ・練習時間(就業内、特定の曜日など) ・評価方法(個別対応、定期検査など) ・練習場所(店舗、外部など) ・講師(社内スタッフ、外部など) |
◼️ 外部の評価や評判
傾向 | 広告慣れをしているので、リアルな情報を求めています。その中で参考にしているのが口コミです。中でもGoogleマップや食べログなど、実際にお店でサービスを受けたユーザーの意見を参考にしています。 |
対策 | Googleマップや食べログ等でどのような評価をされているのかチェックしてください。ユーザーの方にコメントをお願いすることも効果的です。 |
情報 | ・お店のSNS ・スタッフのSNS ・Googleマップ ・食べログ ・ホットペッパーグルメ ・講師 ・友人 |
◼️ 人事評価
傾向 | 新卒は実績を残して評価された経験がないため、適正なのか優遇されているのか判断ができません。中途の調理師は、評価内容を前職と比較できるため、その凄さを実感できます。 |
対策 | 新卒に対しては、他社との比較表などを説明会などの非公開の場で見せる方法があります。また、中途応募者は求人条件と待遇面を強調すると効果的です。 |
情報 | ・昇給のシステム ・売上に対する給与 ・評価内容 ・評価方法 |
◼️ エリア
傾向 | エリアを重要視する場合は、住んでいる場所に自宅がある場合や希望勤務地に彼氏や彼女がいることが多くあります。それ以外は特にこだわりはなく、新しい地域へ引っ越す手間や知人や友人がいないなどの理由がほとんどです。 |
対策 | 都心や地方で住むそれぞれのメリットやデメリットを整理して、自社のタイプ合わせて伝え方を工夫します。地方であれば、都心部は便利でおしゃれだけど人が多くて家賃も高く、貯金ができ憎いい、など。 |
情報 | ・治安 ・ショッピング ・最寄駅 ・街並み ・娯楽 ・グルメ |
◼️ キャリアプラン
傾向 | 調理師だけでなはく、料理に関連した職業にも興味を持っており、将来は独立を検討している場合もあります。 |
対策 | 多様化している社会においてどのような環境でも生きていけるように資格取得の補助やオーナーへのサポートと実績について発信する。 |
情報 | ・選べるキャリア ・FCオーナー ・料理開発 ・料理研修会家 ・業務委託 |
▶️ 03.経済報酬以外の意味報酬
経済報酬とは給与や賞与など働くことで得ることができる経済的な報酬のことです。意味報酬とはやりがいや自己成長など働くことで得ることができる報酬のことです。近年の学生は経済報酬よりも意味報酬を重んじる傾向があります。
- 仕事に邁進するモチベーション
- 仕事への貢献度や成長実感
- 誇りの持てる企業組織への所属
- 自身の仕事に対する感謝の言葉
- チームの雰囲気が良い
- 自分が貢献できている
- 興味のあることができている
- 自分が成長している
- リーダーが面白い
飲食店は店舗数も多いため、求人条件や仕事内容だけで明確な差別化を図ることは困難です。しかし、そこで働くスタッフさんやそのスタッフさんが発する雰囲気はどこにも真似することはできません。条件や待遇ではなく、スタッフの人間性や組織の風土を発信することが今後のリクルートにも重要になっています。
▶️ 04.人間関係で気にしていること
新卒学生が人間関係で気にしていることは、社会に出て初めて本格的な職場環境での人間関係を築くため、特に以下の点に関心を持っています。
◼️ 職場の雰囲気と文化への適応
初めての職場で、自分が周囲に受け入れられるかどうか、職場の文化に馴染めるかを気にしています。特に、先輩や上司との関係において、自分の価値観や行動が職場の文化と合っているかを心配することが多いです。
◼️ コミュニケーションの取り方
社会人としての適切なコミュニケーション方法が分からず、どのように言葉を選んで話すべきか、どのタイミングで発言すべきかに不安を感じることがあります。特に、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)のタイミングや方法に悩むことが多いです。
◼️ 上下関係の理解と適切な対応
先輩や上司との上下関係にどう対応すれば良いかを気にしています。敬語の使い方や距離感の取り方が分からず、相手に不快な思いをさせてしまわないか心配することがあります。
◼️ チームワークと協調性
職場でのチームワークが重視されるため、他のメンバーとどう協力して仕事を進めるかを気にしています。自分の意見をどのように出すべきか、あるいは他人の意見をどう受け入れるかに悩むことが多いです。
◼️ 孤立への不安
職場で孤立しないか、仲間外れにされないかを心配しています。特に、最初のうちは友人や信頼できる同僚を作ることが難しく、周囲と良好な関係を築けるかどうかに不安を感じることが多いです。
◼️ 評価とフィードバックの受け取り方
自分の仕事がどのように評価されているのか、上司や先輩からのフィードバックをどう受け止めるべきかを気にしています。特に、批判をどのように受け止めて成長に繋げるべきか悩むことがあります。
◼️ プレッシャーやストレスへの対処
職場での人間関係から生じるプレッシャーやストレスにどう対処すれば良いか、特に初めての経験が多いため、うまく対応できるかを心配しています。
◼️ 自己表現と自己主張のバランス
自分の意見やアイデアをどの程度自己主張すべきか、それとも控えめにするべきか、そのバランスを考えています。特に、新しい環境では自己表現に対する不安が大きくなります。
◼️ プライベートと仕事の関係
同僚とプライベートでもどこまで付き合うべきか、距離感をどう保つべきかに悩むことが多いです。仕事以外の時間にどのように関係を築くべきかを気にしています。
新卒学生は、社会に出て初めて経験する職場での人間関係に対して、さまざまな不安や心配を抱えています。これらの心配事に対して、職場の先輩や上司が適切なサポートを提供することで、学生がスムーズに職場に適応し、成長していくことができます。
4.お店を選ぶランキング
- 1位 人間関係( 雰囲気)
-
学生は就職活動の一環として見学を行います。自分の居場所が作れそうか,スタッフとうまくやっていけるのかなどを観察しています。最初に対応したスタッフがそのお店の印象に直結するため,対応するスタッフも誰にするのか,どんな話をするのかなど流れを決めて,見学後も連絡が取れるような仕組みが必要です。
- 2位 福利厚生
-
福利厚生は一般企業においても他の企業の差別化と従業員満足度を上げるために取り組んでいることになります。ここでの福利厚生とは,「住宅手当」「交通費手当」になります。保護者のサポートも期待できない学生が増えているため,資金的な福利厚生が重要視される傾向になっています。
- 3位 社会保険
-
様々なニュースが飛び込んでいる中で,特にSNSに影響を受ける世代になります。将来についてはプラスのニュースよりもマイナスなニュースを見ることが多く,漠然と不安を感じています。
- 4位 教育制度
-
これまで受け身の授業で育ってきており,先生の言う通りにやればなんとかなってきた世界で育ってきている学生が多く,自発的にお金と時間を使ってセミナーに参加する学生は少ないです。技術に関しても劣等感を持つ学生が多いため,教えてほしいと思っています。
- 5位 休日取得
-
過労死によるニュースなどがネット上にあるため,仕事とプライベートについて明確に分けた方がいいと感じている学生は多くいます。休日にやりたいことがある学生もいますが,多くの学生は家で動画を楽しんだりSNSを見たりしているのが現状です。
- 6位 給与金額
-
2020年のコロナ感染により,リモートワークが急拡大しました。一方で接客である飲食業界においては新卒の内定取り消しや試用期間後の継続不可,給与の減額などがありました。生活に直結している給与は特に保護者の支援が見込めず奨学金などを借りている学生にとっては重要視される項目になります。
- 7位 勤務時間
-
社畜と呼ばれる言葉も横行したように,残業や休憩時間を気にする学生は増えています。インスタグラムでもダメな会社の特徴として残業が多いことや休憩時間がないことをアピールしており,このような動画に影響を受けています。
- 8位 週休二日制
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勤務や休日と同じように時間に対する考え方については、自分の時間を大切したいと考えている学生が重要視しています。中には接客業にも関わらず,土日のどちらかを休みしたいと考えている学生も一定数います。お客さんが多い曜日に働くのは当たり前ではなく,接客業でも土日に休めることは,新たな価値になりつつあります。
- 9位 会社のビジョン
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お店の名前やブランド志向の学生は年々減少しています。SNSはもちろんですが,組織よりも個人を尊重する日本の教育方針が生み出した価値観です。SNSでも店舗を検索するのではなく,自分が好きな料理を検索して個人アカウントがフォローされ、その人が働く店舗を一番最後に知る流れになります。
- 10位 知名度
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手軽に情報が入手しやすくなったため,特定のお店を希望する学生は減りました。かつては専門雑誌に掲載されていた料理人がいる店が有名店として認知されていましたが,現在は雑誌をほとんど見ないため,認知する機会がありません。コンテストに登場する審査員の方を知っている学生もほとんどいません。
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