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レッスン
料理写真の目的は「食べてみたい」と思わせることです。そのためには、撮影スキルをアップさせる必要があります。ここでは、ハンバーガーを撮影した事例を参考に、料理撮影の基本的な種類と特徴について解説していきます。
ライティング
ライティングとは光の量を調整するスキルになります。特にグルメにおいては、料理のおいしさに影響を与えるので、ライティングスキルは必須になります。それぞれの特性について解説します。
順光 (テクニック前)
順光とはライトなどの光源を直接被写体に照らす方法です。暗い場所でも被写体全体像を写し出すことができますが、明るさや色味などの調整がないと「おいしそう」と思わせるシズル感を出しにくくなります。
順光(テクニック後)
食材によっては照り返しがあることで、みずみずしさなどを強調でき、ジューシーさやフレッシュさが伝わりやすくなります。
半逆光
半逆光とは斜めから光を当てた照らし方になります。影ができることによってコントラストが明確になり、被写体の輪郭や奥行きを強調することができます。
フレーミング
フレーミングとは構図のことです。カメラと被写体の距離を決めていきます。今回はよく使用されているフレーミングをご紹介します。基本的には撮影者の意図によって変更していきますが、動画などではクローズアップが人気となっています。
ロングショット
ロングショット(フルショット)とは、メイン料理を画面いっぱいに撮影した構図になります。この構図にすることで、料理の全体像だけではなく、背景も写し出されます。店内の様子と料理がマッチした雰囲気を伝えたい場合などに活用できます。
ミディアムショット
メインの被写体にさらに近づいた構図になります。この距離になると近くにある他の被写体が写り込むので、フォークやナイフ、キャンドルなどを一緒に撮影したい場合などに行います。
クローズアップ
この距離になると、背景はほとんど写り込みません。料理の瑞々しさや湯気などが間近で見れるので、シズル感を強調させることができます。湯気が当たったりするとレンズが曇ったりする場合もあるので、撮影する場合は注意しておきましょう。
アングル
アングルとは角度のことです。写真も動画と同じように角度を変えることで料理の見栄えを変えることができます。
肩越しショット
カメラを肩越しから撮影したアングルになります。食事をする被写体と同じ目線になるので、主観的な見せ方をすることができます。
視線ショット
視線ショットとは登場した被写体の目線に合わせた撮影になります。当事者のような写真になるので、リアリティを強調させることができます。料理や具材の大きさなどを強調したい場合などに活用できます。
真俯瞰ショット
真俯瞰とは真上を意味します。真上から全体を見下ろすアングルになります。 基本的に全体にピントが合い、広範囲に全体を見せることができるので、料理写真などでもオシャレな雰囲気を出すことができます。
ハイアングル
ハイアングルとは被写体を上から見下ろすカメラアングルのことです。斜めに見下ろすような写真になるので、料理と料理が置かれている状況や奥行きなどを強調することができます。
水平アングル
水平アングルとは角度をつけずに撮影するスタイルになります。カットした食材などの断面を写す場合などに活用できます。
ローアングル
ローアングルとはカメラを斜め上に向けて撮影するスタイルです。ローポジションを組み合わせることで、被写体を大きく見せることができます。
ポジション
ポジションとはカメラの高さになります。目線よりも高い位置をハイポジション、目線をアイレベル、低い位置をローポジションと言います。位置を変えるだけで与える印象も大きく変わりますので、用途に応じて使い分けていきましょう。
ローポジション
ローポジションとは、カメラの位置を目線よりも下で撮影する方法です。クローズアップで撮影すると、料理のボリュームや迫力を強調したい場合に活用できます。
ローポジション
床や地面が見えることで、小動物の目線のような演出にすることもできます。目線よりも低い位置で見る機会も少ないため、他とは違う写真になります。
アイレベル
目の高さで撮影したものになります。安定した構図になりますが、インパクトは弱くなります。どの部分を強調したいのかによって使い分けていきましょう。
ハイポジション
ハイポジションとは被写体よりも高い位置から撮影したスタイルになります。上空から撮影するように、全体像を伝える際に活用できます。
背景
写真を撮影する際に背景も重要になります。何を強調させたいのか、何を伝えいたのか、それぞれの意図に応じて変えることで、訴求効果を高めることができます。
ブラックバック
背景を黒にすることで、料理の色合いが強調されます。ビビットカラーと呼ばれる暖色系は相性がいいですが、グレーなどの配色になると逆効果になるので、背景を黒にする場合は料理の色によって判断していきましょう。
湯気バック
湯気は白になるため、ブラックバックにした場合に湯気が強調されやすくなります。アツアツな状態を伝えたいのであれば、ブラックバックにして、画面外で湯気が出るようにお湯を沸かすなどして演出させていきましょう。
サイドメニューバック
ハンガーであればジュースやポテトなどのサイドメニューも相性がよくデザインされているので、一緒の構図に入れることで、メインのハンバーガーが強調されます。また、バックをぼかすことでさらに料理のジューシーさや存在をアピールできます。
店内バック
料理そのものも大事ですが、どんなところで食べるのかも重要です。店内の壁などをバックにすることで、店内の様子や雰囲気を伝えることができます。
屋外バック
屋外で実際に食事をしている様子を写し出すことで、購入後のリアルな想像させることができます。おしゃれであったり手軽さを強調したい場合などに活用します。
フォーカス
フォーカスとは焦点のことです。ピントの合わせ方によって印象を変えることができます。スマートフォンの機能を活用するだけなので、誰でも手軽に撮影できます。
フロントブラー
フロントブラーとは手前にボケた被写体があることで、ピントが合っている被写体を強調させる撮影方法です。手間にボケがあることで、第三者の目線で演出できます。
ポートレート
ポートレートとは、背景をぼかし、被写体を際立たせた写真になります。元々は一眼レフによる撮影方法でしたが、近年のスマートフォンにはポートレートモードが標準搭載されています。しかし、単眼レンズではこのモードが利用できないので購入の際は注意しましょう。ぼかす機能を搭載したアプリもオススメです。
シズル
シズル(sizzle)とは、揚げ物や肉が焼ける際の「ジュージュー」と音をたてる意味の英語で、そこから転じて、消費者の感覚を刺激して食欲や購買意欲を喚起する手法を意味する語になりました。
溶ける様子
熱によってチーズやバターなどが溶ける様子は、食欲をそそります。
肉汁が垂れる様子
料理や食材によって汁が垂れる様子も食欲をそそる要素になります。
瑞々しい様子
水分を含んだ食材などを切った際の瑞々しさが新鮮さを強調させることができるため、おいしさを増幅させることができます。
クッキング
完成した料理ではなく、調理している様子を撮影することによって、料理に対する期待度を高めたり、料理人のスキルの高さなどをアピールすることができます。
焼く様子
食材の色が変わったり焦げたりする様子が食欲をそそる効果が高まります。
ソースをかける様子
仕上げにかけるソースや調味料などを撮影することで、完成した料理よりも期待値を高めることができます。
物撮り撮影
撮りとは、広告用などに使用するための写真になります。壁紙やライト、ワイヤーや小道具を活用して撮影していきます。
ワイヤー
今回紹介している写真はワイヤーで固定して、編集でワイヤーを消しています。
Instagramチュートリアル
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YouTubeチュートリアル
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プロカメラマンへの依頼相場
プロのカメラマンは何千枚と料理の写真を撮っていますし、使用している機材もプロを名乗るに相応しいものです。また、必要に応じ、料理の写真を撮るだけでなく、お店の外観や内装を含め、お店の魅力を引き出す写真撮影について豊富な経験を元にアドバイスができます。
リーズナブル | 2時間:2.5万円〜 |
標準相場 | 3時間:3万円〜 |
プレミアム | 4時間:5万円〜 |
その他の費用 | 交通費・宿泊費・相談など |